大学受験において、もっとも軽視されがちなのにもっとも成績を上げにくい科目は何でしょう。
国語専門塾なので当然、答えは「国語」!とお判りでしょうが、中でも現代文はその傾向がとても強い科目になります。一方、古文漢文はその逆で、やったらやっただけ上がる科目になります。しかも、点数を上げるのにかかる期間はそれほど必要ありません。一般的に古文であれば100時間くらいあれば難関大学入試レベルまでもっていけます。
今回は、修英塾の寺島講師(慶応大学在学)監修のもと、彼の経験を語る「高3夏から直前期までのリアルな国語ロードマップ」をご紹介いたします。
(あくまで彼の経験なので、これをやれば万事オッケーというものではありません。現代文の状況によって変わりますのであしからず)国語で落とす点数の割合を減らせば、他の受験生との差が縮まるのを防ぐことができるだけでなく、場合によっては、アドバンテージになり得ます。ぜひ参考にしてください。
【高3夏休み】「古典の基礎固め」と「現代文への背伸び」
夏休みは、国語の土台を完全に作り直す最後のチャンスです。私のスケジュールは以下のようなものでした。
- 古典の徹底的な基礎やり直し
- 『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』で文法を総復習
- 『重要古文単語315』で単語の覚え直し
- 和歌の演習集による専門的な対策
- 共通テスト過去問の「つまみ食い」(徐々に開始)
- 【重要】現代文の入試問題へのチャレンジ(高校の補講など)
夏休みの段階で、東大や京大、神戸大といった最難関レベルの現代文に(高校の補講などを通じて)あえて挑戦しました。当然、最初は全く解けません。それでいいのです。まあ、あまり気にしないことです。
大事なのは、「最終的に到達しなければならない山の高さ」を肌で知ること。敵の強さを知るからこそ、秋以降の勉強の解像度が劇的に上がります。
「難しすぎて全然解けなかった……」ではなく、
「今は敵を知る時期だから大丈夫!」と考えましょう。
【9月〜10月】志望校過去問への本格突入と、共テ演習の継続
- 9月:志望校の過去問を少しずつ解き始める + 学校の授業に集中
- 10月:志望校の過去問演習を継続 + 『共通テスト【実力養成】重要問題演習』を進める
9月からは本格的に志望校の過去問にシフトします。ここで大事なのは、過去問を解きつつも、共通テスト対策を完全に手放さないことです。
私は10月、志望校の過去問を愚直に解いてその大学特有の「記述の型」を脳に叩き込みながら、同時並行で『共通テスト【実力養成】重要問題演習』のテキストをガリガリ進めていました。記述に必要な「深く読む力」を鍛えつつ、共通テストに必要な「正確な知識」を10月の段階から地道にキープし続けたのです。この時期の粘りが、12月以降の爆発的な伸びの伏線になります。
【11月〜12月】共通テスト過去問へのシフトと「圧倒的な物量作戦」
- 11月:古典の共テ演習を本格始動(共通テスト『【実力養成】重要問題演習』)+ 夏の共テ過去問の続き
- 12月:共通テスト対策に「全振り」(他の勉強はしない)
11月からは一転して、完全に共通テストモードへ切り替えます。10月まで使っていた『共通テスト【実力養成】重要問題演習』をベースに、スピードと精度を極めていきました。
そして12月。ここからは「共通テストの勉強しかしない」と決め、圧倒的な物量作戦に出ます。特に古典に関しては、センター試験の過去問まで遡り、20年分を解きました。現代文も含めた共通テスト過去問(試作問題含む)も5年分を完全に消化。
10月まで地道に力を蓄えていたからこそ、この20年分という膨大な過去問演習にもバテることなく、共通テスト特有の「ひっかけのパターン」や「時間配分の感覚」を完全に体に染み込ませることができました。
【1月前半〜共テ後】最後の追い込みと、二次試験への回帰
- 1月前半(共通テスト本番まで):予想問題集を含めた共通テスト演習をひたすら継続
- 共通テスト後:私立・二次試験の直前まで、ひたすら志望校の過去問演習
共通テスト直前は、各予備校が出している予想問題集を本番と同じ時間割で解き、ピークを合わせます。そして共通テストという大きな山を越えた瞬間、すぐさま「志望校の過去問演習」へと100%回帰します。秋に一度過去問をやり込んでいる貯金があるため、ブランクがあってもすぐに記述の感覚を取り戻すことができます。
【重要】過去問のやり直し方・活用のコツ
ブログをご覧の方に、ぜひ知っておいていただきたい「過去問運用の裏側」があります。過去問は「点数に一喜一憂するためのもの」ではなく、「解答プロセスのズレを修正する道具」です。
特に現代文の過去問をやり直す際は、以下の3ステップが重要です。
1.間違えた「原因」を特定する
単に模範解答を書き写すのはNG。「本文の読み落とし」なのか、「選択肢の絞り込みミス」なのか、「記述の要素不足」なのか、失点した原因を明確にします。
2.解説の「思考プロセス」をトレースする
「なぜその正解にたどり着くのか」という解説のロジックを読み込み、自分の頭の動かし方とのギャップを見つけます。これができるとこの後の学習効率がとても上がります。
3.自力で「合格答案」を書き直す
解説を閉じた状態で、もう一度自分の言葉で解答を作り直します。ここまでやって初めて「過去問を1年分消費した」と言えます。
基本的なことは「量」です。時代は変わっても「量」をこなすことで高い「質」をともなった学習ができます。
「量は質をともなう」のです。
高3の夏は1日12時間が一般的に求められている学習時間です。今からでも危機感をもって学習時間を増やして
いきましょう。
頑張れ!受験生!
※当塾は対面だけでなくオンライン指導も行っており、東海地区ですと、名古屋市、瀬戸市、みよし市、東海市、岡崎市、一宮市、刈谷市、尾張旭市、豊田市、豊橋市、長久手市、弥富市、知立市、岐阜市など様々な方面にお住まいの方へ指導を行っております。
