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中学受験

現代文。設問から読むか、文章から読むか【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

設問が先か文章が先か 昔からよく議論されているこの議題。 私も、非常によく相談されます。 皆さんはどうお考えでしょうか。 私の答えは決まっています。 私の所見を言う前に。 大切なのは、そもそも「なんのためにこの議論をするか」ということなのではないでしょうか。 おそらく、この議論もしくは質問をする人は、「制限時間内に終わらせるために」という時間の問題としてこの議題を捉えているのではないかと思います。 一般的に、現代文において、設問を先に読んでおけば、傍線部でどんなことを聞かれるか頭に入れたまま本文を読むことができ、何度も読み直す必要がないため時間短縮がはかれて、点数が上がると言われているようです。 ここに大きな落とし穴が潜んでいるのがお分かりでしょうか。 とても重大なことを言います。 「何度も読み直す」…ってこれ、そんなことをする時点でそもそも文章の内容を理解できていないのではないでしょうか。 ちゃんと理解できていないからこそ文章を繰り返し読む回数をできるだけ減らしたい、ということなのでしょうが、だとしたらまずするべきは「ちゃんと文章を理解する力を上げる」の一択ではないでしょうか。 仮に設問を覚えながら文章を読み進められたとしても、文章を理解していなければ正確に解けません。 万が一、あまり思考を必要としないいわゆる指示語の問題のような表層読解の力をみる問題であれば、あるいは何らかの効果があるかもしれません。しかし、それは時間を短縮して点数を上げるという本来の目的に結果として反することになります。 明確な理由があります。 例えば、皆さんが心配事がある状態で仕事や勉強に取り組んだとして、果たして集中して時間短縮がはかれ、効率が上がるでしょうか。 答えは否、です。仕事や勉強をしていても、どこかで「あれはどうすればいいんだろうか…」とか「今ある問題よりももっとこじれてきたらどうしよう」とか「返事が気になる」といった不安により、作業が意識レベルで分断されるはずです。ものを読んでいても頭には入っていないのです。このような経験は誰でもあるのではないでしょうか。 実は、設問を先に読んでこれを覚えながら解くことはこれに非常に近いのです。 「設問を気にする」ことで頭の中のワーキングメモリを一定容量使うことになり、本来持てる能力をすべて本文読解に使うべきシーンで「ワーキングメモリ不足」を引き起こしてしまい、文章の理解が大幅に減少してしまいます。読解ができなければ、何度も何度も文章を読み直す必要が出てきてしまいます。 つまり、設問を先に読むことで、より問題を解くスピードも、精度も下がってしまうのです。   我が子の国語におけるワーキングメモリを測る 現段階でどのくらい我が子が国語のワーキングメモリを持っているのか、これは知っておいた方が今後の学習の仕方に良い影響がもたらされます。 やり方は簡単です。 60〜100字程度の記述問題をさせてみればすぐにわかります。 ワーキングメモリ不足の子は、主語や目的語もしくは述語がないことがままあります。 これは、本文内容を理解して尚且つそれを踏まえて文章を作成する、といういわばワーキングメモリを二分して作業するため、どこかで無理が生じてしまうからなのです。 あ、ウチの子これだわ…💧 と思われるかもしれません。 でも、安心してください。 これは、本文の内容を理解するのと、文章を組み立てるのに慣れてしまえば解決します。   「論理的思考」は人生を変える 修英塾では、「文章を内容だけでなく、構造的に捉える」練習をしています。 特に、100字要約を行うことでその効果は一定のレベルで出ています。 内容を深く理解し、構造的な視点でも文章を捕まえることができれば、「論理的思考」という一生涯の学ぶ力が身につきます。「論理的思考」を身につけることができれば、能力の飛躍を早くすることもできます。 まさに人生を豊かにする力だと言えるでしょう。 国語力は、人生の舵輪なのです。

中学受験での過去問の使い方①【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

9月からの過去問演習 多くの受験学習塾は、小6の夏期講習以降から本格的に過去問を解いていきます。 余裕を持って志望校に合格する学力がすでに備わっている子どもを除き、ほとんどの子どもは急に問題が難しくなったと感じることでしょう。 自信をなくした結果、解ける問題が解けなくなり、やる気までなくしてしまいます。毎月の模擬試験での結果も驚くほど下がり、「もう志望校は届かない」と思わせられることもあります。 志望する学校が難関校であればあるほどその傾向が強いようです。 このタイミングで中学受験を断念するご家庭もあります。 もしくは、高校受験コースがあれば、そちらで頑張ろうと考えることもあるでしょう。 こういうとき大手塾では「まだまだ大丈夫です。これからが勝負になります」と言います。 しかし、具体的な勝負の仕方は教えてもらえないまま受験直前期を迎え、最終面談では「そろそろ現実的に考えましょう」と言って、併願校への志望シフトチェンジを促してきます。 何もそれは悪意のあることではなく、その段階で考えれば極めて正しいアドバイスなのですが、「ここまでやってきたのに…」との思いは簡単には消せません。 夏期講習後の9月から10月はそういう意味で「魔の月」です。 もし十分に覚悟していたとしても、実際に志望する学校の過去問が全然解けない、となると精神的な負担は非常に大きいのです。普段それほど志望校に対して強い思いを持って努力しているとは言えないが、それなりにやってきたのに過去問でガツンとやられてしまい、完全にやる気を失ってしまう例は後を絶ちません。 ではどのように対策をしていけば良いのでしょうか。   過去問はあるだけやる、が正解 過去問については、私の個人的な意見ですが目的は「その学校の入試の雰囲気を体で覚える」ことだと思っています。 合格するために知らなければならないものは、問いの形式、文言の特徴、選択肢問題の出題の仕方、文章の傾向、どのくらいの時間をかけてどこまで解くか、警戒すべき問題、解くことに執着しなくて良い問題の見極め…など例を挙げるとキリがありません。 もちろん点数も重要です。 「合格ラインを取るためにどことどこまでできていなければならないか」という作戦を立てて、それに近づくべく過去問を解いていきます。ですから、過去問は古い年度があればあるだけ良い、というのが私の持論です。 というのは、国語に関しては他教科に比べ傾向が大きく変わることが少なく、難易度の変移があまりないからなのです。文章も毎年似た雰囲気の文章が出題されます。それは学校が求める生徒像が国語の文章に反映されるからです。学校の理念が変わらないかぎり、その学校の求める生徒像についても基本的には変わりません。 つまり出題される国語の文章の根底にあるものは毎年変わらないのです。 雰囲気が近い文章が出題されると言っても良いでしょう。 それは、論説文だろうが物語文だろうが随筆文だろうが同じです。 だから、国語の過去問は年度が多いほど良いのです。 合格するのに高得点を必要とする医学部を受験する高校生などは、共通テストの過去問を20年、30年分解くことは当たり前と考えています。 資格の勉強においても、ほとんどの場合過去問をどれだけやったか、というのが合否を決めます。 過去問の使い方については、 時間を測って解き、丸つけをして間違えたところを直す、というのが一般的だと思います。 でも、なんとかして合格ラインギリギリを狙っていく子ども達にとって、9月10月の時点で、時間内で解ける問題がどれだけあるのでしょうか?もし、解けたとして、本当にちゃんと考えて解けているのでしょうか? そうでなければ、過去問をやる時間はただの精神的な苦痛を伴うものでしかなくなってしまいます。 実は、過去問をやることには一定の心理的効果があります。 それは、「漠然とした安心」です。 一度は解いた。 間違え直しもした。 次はもっと取れる。 過去問を数年分一通り解いて終わってしまう子どもの持つバイアスです。 例え合格ラインに届いていなくても、まずはやったという事実がこういった思考の偏りを招きます。 このバイアスの危険性は、同じ過去問を何度も解いて、最終的に合格ラインに届いた時にもっとも発揮されます。 「合格ラインに届いた!」という安心感です。 過去問で合格ラインを取ることを目標とするとこのような錯覚に陥ってしまいます。 過去問をやる目的は「過去問で合格ラインを取ること」ではありません。 その学校の入試問題が持つ特異な空気とでも言いましょうか、少しスピリチュアルな伝え方になってしまいますが、その学校の入試問題が放つ独特のオーラのようなものを体で覚え、合格ラインを取るためにどの順番でどこをどのくらい時間をかけて解いていくかの作戦を立て、それを実際に練習していくためのものなのです。 受験生は、時間との戦いです。 他教科も勉強をしなくてはなりません。11月近くともなれば、通っている塾から、理科や社会の戦略的集中学習を強いられます。ここで、あれもこれもやらなくては、という「足し算」ではありません。 受験学習は「引き算」です。 何をやるかではなく、何をやらないかを決めて学習することが大切なのです。 過去問の使い方についても同様のことが言えます。 具体的な過去問の使い方については、次のブログでお伝えします。 近日中に上げていきますね。

新井紀子著「シン読解力」【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

現代において読解力はもっとも必要な力である 以前のブログにも書きましたが、RST(リーディングスキルテスト)というものをご存じでしょうか。 これは、「シン読解力」著者の新井紀子氏が膨大な量のデータをもとに作成した「教科書を読む力」を測るテストのことです。 本書によると、「教科書」=「知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文書」です。これを自力で読み解く力を測るテストのことをいうそうです。 教科書は、解釈が一意に決まる文書ですから、読み解いた先にある解答は必ずひとつです。それをきちんと自力で把握できるかを調べることができるテストがRSTという訳です。 現在、活字離れと言われて久しいですが、実際は私たちが1日に読む文字数は以前に比べて明らかに増えています。SNSだけが理由でなく、仕事のやりとりが、メールや添付ファイルなどに置き代わったからでしょう。 つまり誰しもに文書を作成する力を求められる時代なのです。 高度経済成長期には、そのような能力はエリートの一部にしか求められていないスキルでした。しかし、現在はメールの普及によってほとんどの職業に求められるようになりました。大量に流れて来る説明文を正確に読みこなし、正しい返答を文書によって行う、ということが当然に期待されています。 さらには、生成AIの台頭により、話がややこしくなりつつあります。 実は、生成AIは、息をするように嘘をつきます。それは設計上避けようがないものであり、その説明は今回割愛しますが、生成AIを使って生産性を向上させようと思ったら、少なくとも生成AIが出力する文書を裏付ける資料や文章を読みこなす能力が必ず必要になります。 その文章とは、さきほどの「知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文書」なのです。 それらを自力で読み解く力がない限り、生成AIを使うことでかえって生産性が下がる可能性があります。 そういう意味で、現代において、もっとも必要なスキルの1つが「読み解く力」つまり読解力であると言えます。   RST(リーディングスキルテスト)とは? 実際に行われているRSTの問題を紹介します。じっくりではなく、できるだけスピーディに解いてみてください。 Q 次の文を読みなさい。 アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。 この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。 【文】セルロースは(   )と形が違う ①デンプン  ②アミラーゼ  ③グルコース  ④酵素                               (新井紀子著「シン読解力」より抜粋) 化学の知識がなくとも、答えは①のデンプンだとお分かりになるでしょう。 しかし、この問題を出されてアミラーゼを答えていた生徒が多かったそうです。 お分かりでしょうか。 これはまさに教科書を読むことができない生徒が多いことの証左なのです。   私が国語教育を志した理由 このような現象はなぜ起こるのか、ということも検証されています。 著者は、子ども達の「学習言語能力不足」を挙げています。 現在、日常会話で使う「生活言語」と教科書で用いる「学習言語」は、構造も語彙も異なります。生活言語だけで育った子どもは、抽象的・論理的を理解できず学習が止まってしまいます。 生活言語のレベルが教科書と同等ならば問題はないのですが、ご存知SNSに出てくる文章は、誰もが好きな時に好きなだけ発信できます。当然、推敲などという面倒な作業はありません。 だから、文法的にめちゃくちゃな上、何が言いたいのかわからない文章がごまんとあります。 それを読んで手前勝手な解釈をしてコメント欄が荒れるという救いのない場面もたくさん見ます。 そんな生活言語だけで育つと、教科書を理解できないため自学が不可能となります。 そして、新井先生曰く、今の学校教育だけでは言語能力は十分に伸びず、特に15歳前後を境に成長が停滞する傾向がある傾向があるというのです。これは仮説ではなく、膨大な試験、データ、統計に基づく確かなものでした。 「シン読解力」を読んで膝を打つ、というよりむしろ背筋が冷たくなったことを覚えています。 私自身のとっていたデータから言っても、まさに中3前後で学力が停滞する子どもは、多くが模試の国語の成績が良くない、もしくは授業を理解する力が弱い言語力に不安を抱える子達だったのです。 何よりも私自身学生時代、国語が絶望的に苦手であり、まさに中3の時期に成績が頭打ちになるどころか、どんどん下がるという同じ現象を身をもって経験していたのです。 そんな子どもを増やしてはいけない、と強く思いました。   生活言語と学習言語は違う ここで、少し付け足しをしておきます。 先ほど15歳前後を境に成長が停滞する、という話をしましたが、ここにある傾向があります。新井先生の話と私自身の経験がピタリとあったもう一つの例です。 それは、停滞する原因は数学や理科であることが多いことです。 これは先ほども述べたように、言語が、日常会話で使う「生活言語」と教科書で用いる「学習言語」に分かれていることに起因します。いくら日常生活で言葉を多く使っていたとしてもそれは「生活言語」の中での話です。 「どうして?」という言葉一つをとっても、単に理由を聞いているのか、「そんなことを言わないで」という懇願だったり、「なぜ今のタイミングでそれを言うのか」といった様々な意味合いがあります。文脈や関係性によって、またその時の声質で異なるのです。だから言葉はとても豊穣かつ潤沢とも言えます。 しかし、そのような言語表現は、残念ながら「積み上げ」する性質を持ちません。 「積み上げる」性質を持つのは、学校での教育で使われている言語、つまり教科書で使われている言語である「学習言語」です。これを習得していないと、それを中心に組み立てられる科目である数学や理科(高校生であれば特に物理・化学)でついていけなくなる現象が起こってしまうということなのです。 本を読んでいても、国語の成績が良くないケースも原因はこれに当たると思います。 いくら小説で日常的な生活言語を覚えても、学習言語の習得がされていないからです。   対策は? 「じゃあ、どうすれば読解力がつくの?」と聞かれそうですが、残念ながら「こうすれば読解力がつく」と言う最短にして最速の方法はありません。 地道に積み上げること、じっくりと焦らず丁寧に積み上げることしかありません。 様々な道がありますが、まずは「語彙力」です。 時間がない中で覚える、となると語彙力プリントや語彙力テキストを使って機械的に覚えていくことになってしまいますが、できれば、低学年の中から先生や保護者の方が絵本の読み聞かせや童謡を歌わせるといったことで体から語彙を獲得させるのがベストです。学年が上がってくれば、その中に科学的読み物も入れて読んであげたりすると良いでしょう。 できれば、親や先生以外で、年輩の方と話す機会が多ければ多いほど言葉を覚えます。 ただし、辞書で調べるのは基本的な語彙が備わっていないと使いこなすこと自体が難しいです。 テキストで覚えるにしても、下手をするとその語彙の説明を読んでもわからない、ということもあるかもしれません。その場合は、時間はかかりますが周りの人間が例えを使って説明していくしかありません。 語彙力が少ない場合や低学年の場合は、実際のケースを見聞きしてそこから「ああ、こんな意味なんだ」と理解させる帰納法が、語彙力をつける良い方法です。 語彙力がつき、学習言語を習得すると、抽象的な説明を読んで自力で意味が理解でき、具体的な事例に落とし込めるようになります。これを演繹法と言います。 語彙力がついてくれば、実際に文章を読む上で読解に必要な力のうち何が足りていないのかの分析をし、それに対して手を当てていく必要があります。 それは、集団の授業ではできません。 だからこそ修英塾の国語指導は完全個別1対1なのです。 読解力の習得には、本人のやる気や好奇心は当然のこと、時間がかかります。 よく受験学年になって、慌てて問い合わせをしてくるご家庭が多くあります。 お子様の状況にもよりますが、ある程度の読解力をつけるのに年単位で時間がかかることも珍しくありません。 場合によっては2年や3年以上かけてじっくり読解の力伸ばしていく必要がある子どもだっているのです。 「塾に行かせて力をつける」ことも大切です。 長文の読み方、記述の答え方、設問の分析の仕方などそこでしか学べないことがたくさんあります。 しかし、実は母語の習得には、ご家庭での取り組みこそが大きく影響することがわかっています。 以前のブログでもお伝えをしているのですが、言語能力のほとんどは遺伝ではなく家庭環境に原因があることが分かっています。 育児や仕事で時間がない中、保護者は大変です。 しかし、どうかわが子に豊かな人生を歩ませるために、ご家庭での取り組みも大切にしていただきたいと思います。

要約力をつけると国語の成績は伸びる【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

要約力は読解力の礎 国語学習における要約の重要性については、多くの方が様々なメディアで語っており、今更大きく取り上げるものではないのかもしれません。 したがって今回は、入試のプロの目線でなぜ要約が良いかをお伝えしたいと思います。 「要約力が必要な理由」はとてもたくさんあります。 ですが、今回は入試に関わる部分において以下の3つを取り上げたいと思います。 ①入試問題でも要約は出るから ②分からなかった授業が分かるようになるから ③頭の中がカオスから整理されてくるから   ①入試問題でも要約は出るから 実は入試問題の論説文、評論文、説明文、随筆文で必ず出題される問題があります。 それは、「筆者の主張は何か」というものです。 主張こそが要約の骨格なのです。 どういうことなのかご説明しましょう。 要約文は(400字など極端に長いものを除いて)主に筆者の主張をピックアップし、それらをまとめたものになるということです。 文章には、随所に筆者の主張が散りばめられています。 それは当然、筆者が言いたいことを読者に伝えたいからです。 例えば、論説文を例にします。 筆者の主張(類比・対比・抽象化)を読者や聞く人に伝えるものが論説文ですが、ただ主張を言っても面白くないし、根拠がないため説得力に欠けます。 そこで、主張に説得力を持たせる肉付けをする作業が必要になります。 それが、「例示」「事実(エビデンス)」「比喩」などです。これらを加えて読者や聞く人に納得をしてもらい、主張を伝えるのが論説文の重要な存在意義になります。 ですから、例示をした後、事実を述べた後、比喩で分かりやすく伝えた後それぞれに、主張は置かれます。 何度も形を変えながら、でも本質的には同じことを言い続けるのです。 例えば、即席論説文で「旅の良さ」を伝える文章を作ったとしましょう。 こんな感じです。 私は、「旅」は素晴らしいものだと思っている。 若い頃、中国に旅したことがある。右も左も分からない私に対し、普通ならば「騙してやろう」と近づいてくる人がいてもおかしくない。しかし、その人は違った。私が買い物をしようとしたときに、「それは高すぎる。買うなら、これくらいに値切りなさい。」と片言の中国語しか話せない私に変わって値段交渉をしてくれ、観光案内までしてくれた親切な人がいた。何も見返りを求めずに。 なぜそんなに親切にしてくれるのか、と聞いたら、自分も若い頃日本でとても親身になってくれた人がいて、とても感動したのだ、とのことだった。 こんな人もいるんだ、と若い私は感激したものだ。 以来、この国にとてもよい印象を持っている。 この価値観は「旅」をしないと身につかない。「旅」は価値観を持たせてくれるのだ。 また、ある高校で、1年間好きに使ってよい時間があったら、何をしたい?というアンケートをしたところ、実に3割の生徒が「旅」をしたいと答えたのだ。 「旅」が自分の殻を打ち破る何かをもっていることを皆、感じているのだ。 つまり、「旅」は自分を成長させてくれるのだ。 ・・・ さて、これが論説文の典型的な型になります。太字は主張になります。 この文章は、主張から始まり、具体例→再び主張→事実→再び主張→・・・という具体→抽象の流れを持つ論説文です。 このように構造上、論説文には必ず主張が何度も出てくる必然性があります。 要約は、その主張を抽出し、まとめる作業のことなのです。 つまり、主張を見つけること自体が要約作業の一部なのです。 要約をするためには当然主張をきちんと見つける必要があります。 言い方をかえれば、要約ができるならば主張を見つけることもできる、ということなのです。 話を戻しましょう。 だいたいの入試問題では、筆者の主張は最後のあたりにくることが多いでしょう。でも、それだけではないのです。 実は、途中の設問でも主張に関する問題はあることが多いのです。 要約ができれば、主張を見つけることもでき、主張を見つけることができれば、主張を問う設問にも答えられる、というのが「要約力をつけると国語の成績は伸びる」所以です。   ②分からなかった授業が分かるようになるから 要約ができることと主張がわかることはイコールということをお伝えしましたね。 もう一つ、重要なことがあります。 それは、主張をつかむことができれば文章題のみならず、授業を聞いていても要点がきちんと掴める、ということです。 いや、本来授業は要点がちゃんと分かるものであるべきだ、というご意見、ごもっともです。 しかし、そうでない授業が多いのも事実です。 このときに、要点が掴めるかそうでないかで家庭学習の質が変わります。 家庭学習の質が悪ければ、成績も伸びませんし、本人は「やってもやっても身につかない・・・」とやる気を失いますよね。 授業が分かるようになる、というのは学習においてとても重要なことなのです。 また、一部の私立中学に通う子や高校生にもなれば、予習することが当たり前になります。 そのとき、教科書を読んで理解できないとすればどうでしょうか。 予習ができず、学習がはかどりません。 教科書って理解できないの??そんなことってある?? あるんです。 教科書は必要最低限の言葉で(つまり言いたいことのみで)構成されています。 なんの装飾もないので、読む力がないと理解ができないのです。 そこは、新井紀子先生の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」で詳しく書かれています。とても刺激的で将来を憂いるに十分な材料が盛り込まれた文章です。ぜひ一度読まれることをお勧めします。 反対に要点が掴める力があれば、教科書を読んできちんと理解ができます。 新井先生の高著にもある通りこの差は年齢が上がるにつれ明確な差となって模試などの結果にあらわれてくるのです。   ③頭の中がカオスから整理されてくるから 国語が苦手な子どもの大きな特徴をひとつ述べるとすると、「頭の中がカオス」であることが挙げられます。 「カオス」とは何か。 「論理エンジン」で御高名な出口汪先生もおっしゃっています。 カオスとは脳の状態で、情報が整理されていない状態をいいます。 国語が苦手な子どもは頭の中がカオスであり、明確な論理の道筋がないため、物事をすべて感覚で捉えがちです。したがって、「AだからB、BだからC」という明確な言葉によるロジックが組めないのです。 昨今SNS上である争いごとにも、カオスの脳状態でカオスな文章を書き、読む側もロジックがないためカオス状態で読み、「きちんと主張を書けない」側と「きちんと読み取れない」側の齟齬につぐ齟齬が繰り返されているように思います。 しかし、文章を主張をもとに構造的に捉えられると、頭の中にあるカオスが整理されていきます。 感覚ではなく、言語によってすべてのことが表されてきます。この状態を「明晰」といいます。 これは、すべてのことがきちんと言語化され、論理的に組まれている状態です。 こうなると、例えば選択肢がなくとも正解を記述できる力が身に付くのです。 要約ができることは、文章を主張をもとに構造的に捉えられる、ということにつながり、それによって脳が「明晰」状態へとつながっていくのです。 さて、今回は要約についてお伝えをしました。 そしてその要約の手順を見える化し、分かりやすく練習できるメソッドが修英塾にはあります。 体験授業でその一部をご紹介いたします。

中学受験偏差値60の子どもあれこれQ&A【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

受験に近道はある? そういう時代なのかもしれませんが、塾に子どもを通わせるにしても、昔に比べてごくごく短期間で成果を得られることに対価を払っている、と考えている方が多い気がします。つまり、スピード、タイムパフォーマンスというものを過剰なまでに重視するのです。受験というゴールが決まっている以上、仕方ないのかもしれませんが。 YouTubeなど様々な動画のサムネイル、インターネットでの投稿を見ていると、「〇〇をするだけで英語をマスターできる」とか「〇〇がすぐにできるようになるたった一つの方法」、「読解力はこの3つさえできればつく」、「〇〇をたった1週間でマスターする方法」など、いかにも時間がない人にとって魅力的に聞こえかねない題名が多数。 一応どのような内容か見てみると、まったくもって大したことを言っていなかったり、ともすると科学的エビデンス0の単なる視聴数稼ぎのコンテンツだったりします。 私自身結構いろいろと動画漁りをしている方だと思っていますが未だ残念ながら(学習に関してですが)「なるほど!すごい内容だ!」と思うものはほとんどありません。 しかし、こういった内容の動画の視聴者数が多いのも事実です。 つまり、「受験の近道」を探している人が非常に多いということなのです。 「慌てる乞食はもらいが少ない」ということわざがあります。 先を争ってもらおうとすると、却って得られるものが少なくなるという意味ですが、 乞食に例えるのは気が引けますが、これは、今の時代のビジネスシーンでは当てはまらないでしょう。 ビジネスにはスピード感がとても大切だからです。 しかし、こと学習においてはどうでしょうか。 学習においては全く逆だというのが私の考えです。 じっくりとあらゆる手を尽くして考え続け、少しずつ答えに近づくように コーヒーを一滴ずつドリップしていくように 上積みしていった知識や能力は本物です。忘れることがないのです。 慌てて短い時間で、下手をすると何も考えずにただ頭の中に入れた知識や能力は、すぐに抜けていきます。 テスト前夜に徹夜して頭に入れた知識が、テストが終わったとたん抜け落ちていくのと似ています。 あらゆるものがあっという間に過ぎ去っていく現代であるからこそ、ちゃんと時間をかけて、一生残る本物の学力を身につけてほしいと本気で思っています。   中学受験偏差値60の子あれこれ とりとめのない前置きがとても長くなりましたが、そのような訳で読む方が膝を打つような投稿をしようと思います。今回、私立中学受験における偏差値60の生徒に関するものを書こうと思います。(※四谷大塚偏差値を目安としています) 「偏差値60ってどんな子?」 この疑問、とっても多いのです。 これを私の経験による主観とありったけのエビデンスでお伝えしていきたいと思います。   Q1.偏差値60の子ってもともと頭がいいの? そんなことありません!すべては努力次第です!・・・と本音は言いたいところですが、実際にはそうとも言い切れないことがあります。 これは、ほとんどが私の経験による主観で、明確なエビデンスが少ないので、当てはまらないというご家庭ももちろんあると思います。 今の時代に逆行しているかもしれませんが、あまり綺麗事は好きではないため、思ったこと感じたことをあけすけに書こうと思います。 大学入試を経て、社会人になっていくと勝敗を決するのは努力だと言い切れます。努力なしに高い地位を築いたとしても、積み重ねがないペラペラな人になど誰もついていかず、結局は努力してバックボーンが分厚い人に負けてしまいます。 しかし、中学受験ではそうではない現状が確かにあります。20年近い経験で言わせていただくならば、 偏差値60の子は、他の子に比べて大きく以下の3点が大きく違うと思います。 ①学ぶことに対する好奇心が強い ②記憶力が高い ③勉強量が多い ①学ぶことに対する好奇心が強い 学習において最も大切な要素は何か、と言われて、情報処理能力とか言語能力、グリッド、レジリエンスなど様々言われますが、本当にそうでしょうか。 たしかにそれらはなくてはならない重要な要素ではあります。ただし、「最も」重要な要素は間違いなく そこではありません。 それは、「好奇心」です。 「好きこそものの上手なれ」とはよくいったもので、好きなものに対しては脳内の意識が自然と集中されます。意識が集中すれば脳内の神経細胞も活性化します。人は楽しいことをしているときや新しく知識を得て快感を感じたとき、目標を達成したとき、ドーパミンという神経伝達物質が分泌され、学ぶことが気持ちよく、楽しくてしょうがない状態になります。 まさに没入です。 人は対象に没入すると、頭の中で強化サイクルが回り始め、能力がとても上がります。 まさに「好奇心」とは、この没入をするために必要なものです。 偏差値60の子は学ぶことに対してとても前向きであることが多いのです。 これは、生徒の指導をしている講師の方ですと必ず同感を得られると思うのですが、 偏差値60以上の子が集まる教室で授業をすると、感動する回数が他のクラスの子より多いことが実感できます。 「こんな解き方があってな、ここをこうして…」 「すげえ!!!」 「何これ!めっちゃいい!」 「面白れー!」 こんな言葉を連発します。 新しい解き方や切り口、知識を知ったときの感動の量が圧倒的なのです。 感動できるのは、「好奇心」があるからです。 ②記憶力が良い これも、偏差値60以上の子が集まる教室で授業をすると気づくことがあります。 新出単元などで小テストを実施して、他のクラスの子と比較するととても分かりやすいのですが、 偏差値60以上の子たちは、とても記憶力が良いことが分かります。 例えば、新しく習った内容をすぐにテストで確認すると、偏差値60くらいの生徒は約8〜9割程度、必要な用語を覚えています。他のクラスだと、それが3割とか4割などになることも当たり前にあります。 この辺は、初めてやる内容だから知ることができて面白い、という好奇心がもたらす影響が大きいのかな、とも思います。 ③勉強量が多い そりゃそれだけ点数取るのだからたくさんやっているのは当たり前だろ、って思われた方、正解です(笑) ただし、そこはやはり小学生なんでしょうね。実際に長時間学習をしている子の多くは親パワーです(笑) 自分からどんどん学習を進めていく子は、この偏差値帯でもやっぱり少ないです。 親の圧力が強いので、彼らもやらざるを得ない状況です。 でも、本当にやらない子はそれでもやらないのです。 彼らは、やらなければ成績が下がる、それは嫌だ、できなくなるのも嫌だ、だから頑張る、という思考回路はあるものの、やるのです。やり続けることによって、やることが当たり前になり、やがて歯を磨くように、つまり当たり前のように勉強をすることにつながっていきます。このレベルに到達すると、量が質に転換します。 つまり、同じ学習をしたとしても得られる知識の量が多くなります。 これにより、学習効率が高まり短時間でどんどん学習が進められるようになるのです。   Q2.偏差値60の子はどんな勉強をしている? これはよく聞かれる内容です。 高い偏差値を取るのだから、さぞかし特殊なやり方をしているのだろうと思う人もいるようです。しかし、実際には特別なやり方をしている子はいません。 ただ一つ、他の偏差値帯の子たちと違う点があります。 それは、「宿題をちゃんとやる」ということです。 「え?そんなの当たり前じゃない?みんな宿題はやってるんじゃないの?」と思うかもしれません。 しかし、残念ながらやってこない子が一定数いるのが現状です。 これは数の差はあれどどの塾でもあります。 偏差値が下がっていくにつれ、宿題をやる子は減っていきます。または形だけやって全く身についていない、ということもあります。 もちろん真面目に正しくやってくる子はいます。 ただしそういう子は遅かれ早かれ現在いるステージから上がっていきます。結果、やらない子が停滞していくという構図になります。 この「ちゃんとやる」が意外とクリアにならないポイントなのです。 宿題をきちんとやったかどうかは、小テストをすればすぐ分かります。算数ならば同じ問題だが数字だけ違うもの、理科ならば一問一答を逆に使ったもの、例えば「葉が光をあびて水と二酸化炭素から酸素と養分を作り出すはたらきをなんというか」という問いに対して、「光合成」と答えるような単純な用語の問題を、問題を見て用語を答えるのではなく、用語を見て問題を答えるように、普通の一問一答を逆に使うテストです。 そして偏差値60の子たちはこの正解率がとても高いのです。 宿題をやる際に、ただの丸暗記ではなく意味を考えながらやっていないとできません。 そういうと、「うわぁ面倒くさい」と思うかもしれません。 しかし彼らは「丸暗記の方が面倒くさい」と思うのです。 意味もわからず頭に入れるナンセンス、これを面倒くさいと言わずしてなんというのか…つまりちゃんと理解しないと覚えたくない、という欲が宿題の精度を高めているのです。  

小学校中低学年でやるべき国語の勉強ランキング②【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

小学校中低学年でやるべき国語の勉強ランキング上位は??? さて、前回のランキングはいかがでしたか? 一見国語と関係ない内容でも、言葉で考えて実行することで、国語の力に確実になっていきます。 余談ですが、今の子ども達は、かつてないほど速く、大きく変化し続ける時代を生きていくことになります。そしてそれは、大人が知らない世界でもあります。もしかしたら、これまで常識だった価値観が大きく変わることだってあるかもしれません。 しかし、変わらず必要なものもあります。それが「論理の力」です。人々に発信することの重要性がこれまでの人類史上最も高いこの時代に、「言葉を武器にする」ことのメリットは計り知れません。 別ブログで読解力について国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授である新井紀子先生著の「AI VS 教科書が読めない子どもたち」の内容を紹介しています。ここで、読解力や論理力を身につける意味についても触れています。ぜひそちらもご覧ください。 ※読解力を因数分解する   第2位は「タイムマネジメント」   さて、それでは第2位についてお伝えしていきましょう。 子どもの頃って、なんだか時間が無限にあるように思いませんでしたか? 少なくとも私はそうでした。 よく「子どもの体感時間軸って大人の3倍以上」のようなことを言われますが、私の場合は3倍どころではなかったと思います。 つまり、よほど何かしらの訓練を受けている子どもでないと、限られた時間の中で優先順位を決め、間違えないように急いで作業するような追い詰められた状況などない訳です。 ですから、小学生は基本的にのんびり、マイペースです。言うなれば無限の時の中で生きているわけですから、急ぐ必要はありません。急ぐときといえば、遊びに行く際友達を待たせているときくらいでしょうか。 そんな子どもを見ていて、親は我が子の将来を心配するというのが一般的な家庭でしょう。 兎にも角にも、子どもにはタイムマネジメントをできるようにしてほしいと願わない親はいないのではないでしょうか。 タイムマネジメントは非常に重要です。 先ほど述べたように、時間感覚だけではなく物事の優先順位を判断する力や段取り力も鍛えられます。 早く身につければそれだけできることもたくさん増え、成長が早まります。 まずは、身の回りに時計が多くある状況を作り出し、常に時間を気にさせるよう仕向けていく必要があります。さらに腕時計を持たせることが重要です。小学校は腕時計が禁止されているところがほとんどだと思いますので、遊びに行くときや外出するときに時計をさせましょう。細かいことですが、ここで重要なのが、「子どもが気に入るデザイン」です。子どもは飽きっぽいので、喜んで長く身につけられるものが良いです。 もちろん、これは一番身近にいる保護者の方がしなくてはなりません。 ちょっと大変なのですが、正しく手をかけた分だけ子どもの能力は上がります。 「何から始める?」「何時までにする?」「何分で終わる?」という質問を絶えずしていき、時間の意識を強く植え付けましょう。そして、計画に対して結果がどのようなものになったかを「言葉」で検証をすることがもっとも重要なことになります。 例えば、「算数の宿題のうち〇〇ページまでを18時から始めて30分で終わらせる」という計画を立ててやったはいいものの、いざやると50分かかってしまった場合、 「20分オーバーは何が原因だろうか?」 「どうすれば30分でできたか?」 と考えます。すると、 「テレビをつけてリビングで勉強していたので、18時頃だと面白い番組があってそっちに気を取られた。だから、次はテレビをつけずにやろう」とか、 「丸付けをしてやり直しをする時間で20分かかったから、次は丸付けの時間も考えて時間計画を立てよう」などと考えることで、感覚的にではなく言葉で原因や対策を明確にし、思考内容を明瞭にすることでタイムマネジメント力と一緒に論理的思考力が鍛えられる、という訳です。 そうやってタイムマネジメント意識を付けさせましょう。   第1位は「挑戦させること」 そして、栄えある第1位は、「挑戦させること」です。 失敗を恐れて挑戦をしないのは、挫折はないかもしれませんが、大きな実りを得ることもありません。 成功をすれば大きな実りを得ることができます。 しかし、実は失敗することも大きな実りを得ることに他ならないのです。 成功に近づくための薄暗く先が見えない道筋が、失敗によって明るく照らされることを知れば、失敗はそれほど怖いものではない、ということに気付けるのではないでしょうか。 また、実はこの失敗をすることでしか得ることができない大きな力があります。 ビジネスシーンでもとても必要な力として注目されている力です。 それは「レジリエンス」というものです。 レジリエンスとは、困難やストレス、挫折に直面しても回復して、しなやかに乗り越えていく力のことです。中学受験、高校受験、大学受験にも大いに必要とされる力であり、成功ばかりでは手に入らないものです。子どもは、失敗して強くなっていきます。もちろん、フォローする周りの大人は大変かもしれませんが、どんどん挑戦させ、「失敗は怖くない」「何もしないことの方が怖い」ということを教えてあげましょう。 そしてそのとき必要なのが、やはり「言葉」です。 言葉を使って検証し、言葉を使って成功に向けて次の課題を考えるということが、受験に生きる国語力だけでなく、将来の生きる力として必ず子ども達の血肉になるのです。

小学校中低学年でやるべき国語の勉強ランキング①【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

すべての学習の根本は「言語化すること」 さて、今回は小学校中低学年でやるとよい勉強、というより学習の基礎作りといった方がよいでしょう。もちろん受験するしないに関わりなくぜひやっておいた方がよいものです。 ただし、すべての学習の根本は「言語化すること」です。 これから挙げる内容は、ただ体験するだけでなく「言語化すること」で、脳の発達にも、大きな影響を与えます。 例えば、幼児教育によくあるパズルを例にしましょう。 パズルをしてものすごく脳の発達に効果が見られる子と、まったく見られない子がいます。 どうしてそのような差が生まれるのでしょうか。 これこそまさに言語化してパズルの試行錯誤を行ったか、が関係しています。 ただ何も考えずに適当にパズルをはめていき偶然完成できたのと、「ここにこれを入れると別のところでこのパーツが足りなくなるから、これは使えないな」と言語化して試行錯誤し完成させたのとでは、得られる能力に天と地ほどの違いがあるのです。言語の力、ひいては国語の力がこのように大きな差を生むのです。 それでは、今回はランキング形式でいきましょう。   第5位「料理の手伝いをさせる」 まず第5位は「料理の手伝いをさせる」です。 実際に2008年慶応義塾普通部で以下のような入試問題が出ています。 カレーを作る手順について、ア~オを調理する順にならべかえる問題です。 (ア)水を入れて煮る。  (イ)カレールーを入れて煮込む。  (ウ)野菜と肉を食べやすい大きさに切る。  (エ)バターでいためる。  (オ)ご飯の上に盛り付ける。 他にも、タマネギの断面を図に描く問題も出ています。南山中学女子部では、ピーマンの断面を描かせる問題も過去には出ています。 世の中の料理を日ごろされる保護者であれば、難なく答えられるものでしょう。 しかし、ほとんどの子どもは経験していないため、まったく答えられません。下手をすると、フライパンに油をひくことすら知らないのです。カレーに限らず、料理というのは段取りが必要な作業です。その料理を手伝わせることによって段取りを覚えたり、段取りを考えたり、なぜその順番で調理するのかを考える習慣を持たせることがとても重要です。 卵焼きを作るのもシンプルですが、とても良いですね。 卵の卵白部分はタンパク質ですから、これらが熱で変性する様子を生で見られる経験をしておくと、後々タンパク質を覚える際の重要な基礎になります。 タンパク質であるメレンゲにレモン汁を入れたり、料理酒を入れるフランベなど、料理は化学であふれています。だからといって具体的な知識を教える必要はありません。 子どもの好奇心につながるフックをたくさん用意するのです。 そうすることで、後で学習をした際に「ああ、あのときやっていたのはこういうことだったんだ」というひらめき体験ができます。 脳科学的にいうと、これは「アハ体験」といい、今まで分からなかった、できなかったことが一つのことをきっかけに急に理解できることです。このとき、脳の中では、神経細胞である大量のスパイン細胞が枝分かれし、スパイン細胞同士をつないでいきます。これによって、頭の中の思考回路の高度な運用化が可能になっていきます。 …というとものすごく分かりにくいので、簡単に言いましょう。 つまり、「ああ!なるほど!」と思うことで頭が良くなる現象のことです。 なるほど、につながる行動をしましょう、という訳なのです。   第4位「旅行の段取りを手伝わせる」 第4位は…「旅行の段取りを手伝わせる」です。 実は、旅行は認知症予防に効果的な一つなのだそうです。 なぜかというと、脳が活性化するから、なんですね。 たくさんの新しい世界を見たり、新しい出会いや経験が脳の海馬(記憶をつかさどる部分)を刺激し記憶力も向上します。そして世界は広いことを認識し、日常から離れてリラックスもできます。 その旅行の段取りをさせることで、段取りを考える力がつきます。もちろん、予算や時間、移動範囲など複雑な条件がたくさんありますから、 「〇〇時~〇〇時までの間△△付近にいる予定なので、その時間の行動を段取りして」というふうにお子さんにお願いしてやらせてみるのが良いでしょう。 様々な場所や移動手段、距離を調べることで、たくさんの知識が身に付きます。 同時に、それらの情報を順番に整理して旅行の段取りをするととても頭を使いますね。 地図アプリで、「今、〇〇あたりを南に走っているよ」などと画面を一緒に見て、今どこにいて、どこへ向かって進んでいるのかを伝えてあげることも重要です。 そういったことから方向感覚なども養われていきます。 もう一つ、旅行に行くならばぜひセットで重要なことがあります。 それは、「自然にたくさん触れること」です。 実は子どもは空間把握能力が育っていません。公立中学校の技術科で、一点~三点透視図法、等角図、キャビネット図などを習うのもこのことが理由ですが、写真を見てそれがどのくらいの広さや奥行きがあるかなどの想像ができないのです。 特に現代の子ども達は、昔の子どもに比べて外で遊んだり、自然と触れ合う機会が極端に減っています。そのため、空間の大きさなどを認識する能力が著しく低いと言われています。 自然にたくさん触れることで、空間を把握する力がついてきます。 同時に、「手で自然を触ること」をさせてあげてください。手の平というのは膨大な数の神経が集まっています。手は第二の脳、と言われるほど重要な部分で、絶対に手のひらにはメスを入れてはいけない、と言われるほどです。つまり、外部の様子を探る非常に優秀な感覚器官なのです。 手は、使えば使うほど脳が刺激され、発達していきます。タブレットでいろいろと操作を覚えていくことは大事だと思いますが、まだ頭が発達し切っていない小学校中低学年であるこの時期こそ手を使って字をたくさん書くというのは大事なことなのです。字を書くだけでなく、例えば旅行で川に行けば、同じ冷たさでも川や石のそれは違うということや魚や昆虫を捕まえたときの感覚、土をさわったり木の手触りなど学べるものはたくさんあります。こういった経験や感覚が後に学ぶ言葉とのつながりをスムーズかつ強固なものにしていくのです。   第3位「家庭での会話」 第3位は「家庭での会話」です。 これは、まず主語と述語を明確にして話をするというものです。 「だれが何をした。理由は〇〇。だからどう思った」というように、言いたいことを整理して人に伝える練習を日常的にすることで、コミュニケーション能力が劇的に上がります。 頭の中で、単語がぐちゃぐちゃに渦巻く(カオス状態といいます)状態から、整理整頓された状態になります。 これが、ものごとを、直感や感覚ではなく言葉を使って論理的に考える力につながります。 別のブログ(「賢い子に育てる家庭での会話」)で詳しくご紹介しているので、ぜひそちらをご覧ください。 賢い子に育てる家庭での会話【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】 – 国語・化学専門 個別指導 修英塾 日進校 長々とお読みいただきありがとうございました。 今回は第5位から第3位まで掲載しました。続きは次のブログを楽しみにお待ちください。

授業ノートを美しくとること【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

「授業ノートを美しくとる」はひとつのスキル さて、今回は「授業ノートを美しくとる」というテーマです。 といっても、美しい授業ノートをつくるための方法というよりは、美しくとることの利点についてお伝えする、という方が正確かもしれません。成績が良い子は必ずノートがきれい、とか、賢い子ほどノートの取り方が上手などということはまったくありません。ましてや、逆もありません。 私個人の意見ではなく、教え子たちのノートを見て、膨大な数でデータを取った結果の話です。これらのことに結局ほとんど相関関係は見られませんでした。 ではなぜこのテーマで話をするのかというと…、授業ノートを美しく取ることにメリットがあるからです。いえ、もっと言うともはやこれは一つのスキルです。後ほどお伝えしますが、やがてこのスキルはテスト直しの方法にもつながっていくのです。 それでは、まず「授業ノートの美しさ」についてお伝えしましょう。   美しいノートとは 美しいと言っても、字がきれいで図も上手く、とてもカラフルで派手やか、という意味ではありません。美しい完成品を作ろうと思ってとるノートは、どこか見る人を喜ばせることやあるいは「きれいに書いた」という自己満足が目的になっています。無駄にたくさんあるマーカーの色分けなどはその代表的なものです。それらを作るのに大変な労力や時間が必要になります。 しかしそのノートを復習で使うか、と言われると…使わない人がほとんどではないでしょうか。 時間をかけてかけて作るそんなノートに価値はありません。 美しい授業ノートとはまとめノートとは違います。美しい完成品をつくろうと思わなくていいのです。 授業を受けながら常に、「なんでも書き込もう」「これは何だろう」という気持ちを持ち、ひっかかったことをどんどん拾ってノートに書いていくことが大原則です。 その中でいくつかのルールをご紹介しましょう。 まずは、中学生の授業ノート画像をご覧ください。 実際に、中学生の生徒が学校で提出してめったに取れない最高ランクを取ったときのものです。決して派手でもこれ見よがしでもありません。シンプルに内容が見た人に伝わりますよね。一目見ただけでその説得力は感じるはずです。 人を納得させる技術は社会に出たときにとても、とても役に立ちます。 それはプレゼンテーションという形で人に伝えるものですが、わかりやすいプレゼンテーションとはどういうものでしょうか。 それは「見やすい」です。 視覚に訴えるものである以上、最大限見やすくすることが求められます。つまり授業ノートは見やすくあることがひとつの重要ポイントです。そのために必要なものが 「スペースをあける」です。 非常にシンプルですね。シンプルすぎてどうすれば良いかわからない人も出てきそう(笑)なのでもう少し具体的に深堀りしてみましょう。スペースを空けると言っても、なんでもかんでも空ければよいというものではなく、ここで大切なのは2つのポイントです。 ①行を空ける ②エリアを分ける ①は、行と行の間を空けるだけです。これは、ノート自体を見やすくする効果のほかに、あとから気づいたことを書き込めたりするためです。そうすることによって繰り返し見たり使うノートになっていくのです。よりオリジナルなノートになっていくのです。そうすると、テスト前などは何度も見直せる代物となっていきます。何度も見直せば、どんどん自分なりに改良が進んでいきます。この積み重ねが、自分の成績だけでなく、見る人に深い納得をもたらすのです。つまり、提出物としてもベストなものになるということです。 ②はちょっと分かりにくいですよね。 見やすいプレゼンテーションというのは、必ず大項目、小項目ごとに分けてあります。 大項目1⃣で原子について書いたあと、隙間を空けずにすぐに大項目2⃣で分子について書くと、非常に見にくいだけでなく、混みあった見た目によって、あとで見たり書き込んだりする気が失せてしまいます。 つまり、ジャンル・単元・項目別に書くエリアを分けるということです。分け方は、できるだけ線を引いて分けるのではなく、空間を取って「ゆとりのあるノート」に仕上げるのが良いでしょう。 以下のものは高校生のノートです。   美しく授業ノートをとるメリット 当然、提出する必要があったときには間違いなく高い評価を得られるものになるでしょう。それによって、モチベーションも上がり、より改良を加え、試験勉強をする際の協力な味方になります。このことは、勉強のやり方自体をも大きく、大きく変えることになるかもしれません。 しかし、それだけではありません。 「見やすい」授業ノートを作るために必要な、エリアに分ける力というのは、頭の中のロジックを整理する力に他なりません。それは、物事を内容ごとに分離、整理整頓するものです。 どんな応用問題も、基礎となる因数の掛け合わせです。その因数ごとに分けて考える分離思考ができれば、複雑な問題も単純化して考えることができるでしょう。それは社会人になっても大いに必要とされる力です。もちろん、ノートを美しくとる義務はまったくもってありません。とらなくともできる勉強法は山ほどあります。 しかし、美しいノートをとる力が身につけば、とてつもなく大きな「スキル」が手に入ることでしょう。それはあなたの人生をより豊かなものとしてくれるかもしれません。

小学生の我が子の字が汚くて読めないと嘆く保護者の方へ【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

「字が汚い」は成績優秀者の共通点? 長く塾で指導をしていると、よく受けるご相談のひとつに、「現在小学生の我が子の字が汚すぎて心配だ」という悩みがあります。そしてこういうご相談の場合、対象となる子どもは99%男の子です。さらに小5、6で中学受験をするご家庭がとても多いです。 もちろん、純粋に読みづらいとかバランスが悪すぎる、という字を書く子も多いです。ただ、偏差値60を超えてくるような成績優秀者と言われる子達の「汚い」字には、ある一定の共通点があります。 それは、「若干ななめ」であることです。たいがい右利きであれば右斜め上に傾いていることが多いのです。もちろん、そうでなく純粋に読めない字を書く子もいますが、多くは少し傾いた字を書きます。 下に実際のノートをご紹介いたします。これは実際に指導した子のひとりが小学5年生に書いていたノート(理科)です。ちなみに、本人も自分の字で認識できないものが2割くらいあります。 なかなか破壊力があるノートですね(笑) そして、こういった子達を実際に指導していると、次なる共通点が見えてきます。それは、ノートをうまく板書(ホワイトボードや黒板などに書いてあるもの)通りに書けない、ということです。思わず空間認識能力を疑ってしまいそうですが、そういったものになんら問題はありません。むしろ、非常に高いことが多いのです。 成績もよく、空間認識能力も高いとなると一体何が原因なのでしょうか。 ちなみに、私はこれを丁寧な見やすい字に矯正したことはありません。病気でもなんでもないのですが、成長の過程で必ず治っていきます。 これは、「思考速度に手が追いついていない」ことが理由です。そして、「思考と筆記の速度調整がうまくできない(する気もない)」ことが簡単に治せない理由になります。特に小学生だとこういうことがよくあります。女子は速度の差異をうまく調整して、見やすいノートを書くのですが、男子はそんな器用なことはできません。ですから、字ばかりが前のめりになってしまうのです。多くが右上に傾くのはそのためです。 「では、どうやったら治るのか?」 と言われるのですが、個人的にはまったく修正する必要はないと思います。「放置」です。もちろん字が読みやすいに越したことはないし、無理やり治せないこともありませんが、せっかくの超速思考速度を下げてしまうことになりかねないので、できればそのままにしましょう。子どもも、さすがに入試本番で読めない字を書くことはしませんので、あまり心配する必要はありません。 たしかに、この字のせいでテストの点数が悪くなることはあります。どうしても、自分の字のせいで計算を間違えてしまうとか、テストでもそのような字を書いてしまう場合は第三者である、塾の先生や学校の先生などに話してもらった方が良いでしょう。保護者の方ですと、どうしても感情が先立ってしまいます。言ってもなかなか治るものでもないので、「何回言わすの!」というセリフが出てきてしまいます。こういったことで親子関係をこじらすことはよくありません。   ノートの持ち主エピソード ちなみに、ノートの持ち主は、小学4年生から大手塾に通い始めました。そこでは毎月、その月で習った範囲が出題範囲の実力テストがあります。忘れもしない小学4年生の実力テストでのことです。たぶんできた、という彼のやや弱気な態度に一抹の不安をかかえながら見た結果は恐ろしいものでした。 「計算問題全滅」 決してオーバーな言い方ではなく、「全滅」です。全壊、全滅、壊滅、滅失…適切な言葉が見当たらないくらい、計算問題はすべて間違えておりました。もう何年も昔のことなのに今だに鮮明に覚えています。後にも先にもこの一回だけでしたが、保護者はこの結果を見て心臓が止まったのではないかと思ったほどです。 本人に聞くと、まったく緊張はしていなかったとのこと。問題用紙の計算跡を見るといつも通りの字。ただ、よくよく見ると、6と0、4と9(!?)、7と9を見間違えて計算をしていたことが分かりました。筆算はまっすぐ下に連ねておらず、右下へどんどんずれていき、どこへ数字を下ろしていけばよいか当の本人以外はまったく分からないものでしたが、どうやらそこは間違えておりませんでした(笑)その後、少しずつ年齢とともに字を読み間違えるということは減っていきましたが、0にはなりません。 5年生になっても、漢字などは読めない状態です。「体」を書かせるとどう見ても「人」と「本」です。 ちなみに、彼の実力は偏差値60は軽く超えるものでした。字がちょっとアレなので(笑)、テストはそれよりも随分低く出ていました。当然保護者の方にそれを言っても半信半疑です。 「またぁ~先生~」とあしらわれる日々でした。 保護者の方には絶対に字の汚さには触れないでほしい、とお願いしてきました。 彼は結局小6になってから、多少読める字になりました。間違いも随分減っていきました。脳の処理が追い付いてきたのだと思います。最終的にはわりと余裕をもって東海中学へ合格していきました。 決して対処しない、ということではなく、きちんと観察をしていけば子どもの成長が見えます。見えれば、対処をしなくてはならないのか、しばらく様子を見ていった方が良いのかが分かります。判断に困ったら通っている塾の先生に聞いてみましょう。

【2025年度】ヒーローインタビュー東海中学合格Hくん【愛知県日進市香具山の国語専門個別指導塾】

ヒーローインタビュー あなたが合格した中学校を教えてください。 東海中学です。 修英塾に入る前はどんなことで悩んでいましたか。 行っている大手塾のテストで、国語の偏差値が50半ばくらいで安定してしまっていたことと、理科で範囲が決まっているテストは取れても、範囲のない実力テストになると点数が取れなかったことで悩んでいました。 修英塾の体験授業はどんな印象でしたか。 先生が細かく説明をしてくれて、とてもわかりやすかったため、頭の中にすっと入ってきて、問題が簡単に思えました。 入塾してからどんな変化がありましたか。 毎月の国語のテストで、偏差値が50半ばくらいだったのが67になり、東海中プレでも14位という成績が取れました。 志望校に合格して、あらためて修英塾の授業や指導はいかがでしたか。 今まで、塾のテストは暗記については偏差値で65くらい取れていたが、東海中学の過去問は手強く、なかなか点数が取れませんでした。そこで、先生が基礎に戻って一つ一つ深めて教えてくれたので、応用問題や本番の入試でも十分対応できました。 自分がしていてよかったと思う学習を教えてください。 僕は、やったことをすぐ忘れてしまうので、先生と一緒に解いた問題を次の日の朝と1週間後にふたたび解き直したことが良かったです。   実際の受験対策ストーリー 【修英塾塾長より】 開校一年目ということもあって、入試を間近に控えた生徒の受け入れもしておりました。 Hくんも夏も終わってからの入塾でした。 大手中学受験塾に通っており、国語の読解方法がわからないとのことで、早速体験授業をしました。 読解公式を披露したところ、驚きと発見で(だと思いますが)とても目が輝いていたのをよく覚えています。 入塾してからしばらくは、東海中学に絞らず論説文全般の読解練習をしました。全国の過去問を使用しました。東海中学の論説文は難度が高いため、ぎりぎりのタイミングでも良いと判断したためです。まずは一般的な類比・対比型の文章を読んでもらい、一文ずつ内容を細かく説明をした後、全体の論理の流れをできるだけシンプルかつ具体的にして伝えました。 設問よりも、読解に重きを置いた学習です。 2か月ほど経過した頃です。 通っている大手塾の模試でとても好成績を残しました。こと国語については、これまで取ったことのない過去最高の偏差値を取り、これを機に論説文の鬼と化したHくんは、とにかく授業で習った線引きを徹底して行い、より正確により早く設問に答えることができるようになりました。 自信がついたことと、生来の素直さが化学反応を起こし、一気に伸びた典型的な例です。 そのままの勢いでいけばよいのですが、テストは水物とはよく言ったもので、なかなかそういうわけにはいきませんでした。物語文の対策はまだしていなかったので、物語文が難しいテストになると、大きく点数を下げてしまったのです。悪いことはまとめてくるもので、理科のテストもこのころになると、範囲も広く高難度なため解きづらく、同様に点を下げてしまいました。 二科目も大きく凹むと、合計偏差値も想定よりも随分下がっていました。 あわてたご家庭から理科の東海中学対策も依頼され、ここから国語・理科のダブル強化対策が始まりました。何せ直前期ですから、こちらもてんてこ舞いです。国語については、事前にカリキュラムを組んでいたため、当日に間に合わせる自信はありました。しかし、過去のテスト分析結果や授業での様子などを総合すると、理科については弱点が「思考力」であったため、短期間でどう上げていくかかなり悩みました。 暗記単元についてはかなり強く、大手塾の偏差値でも60はくだらないような成績でしたが、思考する問題については得手不得手によって偏差値の差が10以上にもなるような状況だったのです。 とにかく、全国の入試問題から思考の、しかも東海中学と同傾向の問題を選び出してそれらを丁寧に解説することにこだわりました。 結果として、第一志望校である東海中学に合格できました。正直、内心ひやひやしていましたが、ほっとしました。 お母様のお手製の、東海中学過去問を約10年分にわたって分野別にした冊子をひたすら何度もやっていたことも、勝因の大きな一つだと思います。 大きな挫折を乗り越えたHくん、本当におめでとう!これだけやり切れた子はほとんどいません。どうか自分に誇りを持ってこれからの人生を歩んでください。

【2025年度】東海中学入試問題分析【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

2025年度入試結果 2024年度の分析でもお伝えをしましたが、東海中学の入試においては、予め出題方針が発表されています。国語については、以下のようになっています。 ・日本語を正しく理解し、また表現できること ・言葉や態度から相手の心情を読みとれること。また、自分の素直な感情を言語化できること。 ・社会的なことに興味関心を持ち、よく考え、自分の意見を持てること。さらに表現できること。 ・多くの情報を決められた時間に正確に理解できること。さらに表現できること。 (「東海中学校各教科の出題方針と留意点」について) それでは、上記のものに照らし合わせて分析をしていきたいと思います。   2025年度東海中学入試平均点   国語 算数 社会 理科 総合 受験者平均点  56.3↗  43.2↘  74.6→  58.9↗  233.1↗  合格者平均点 63.5↗ 55.9↘ 81.1→ 66.3↗ 266.8↗     ※矢印は、昨年度と比べてのもの。↗は点数上昇(易化)、↘は点数下降(難化)、→昨年並みで、全体的に易化が認められた。 それでは、入試問題の分析に入りましょう。 まず、漢字です。漢字は入試出題方針より、小学校範囲内と明言しているので、絶対に小学校範囲から飛び出すことはありません。 難度としては、例年よりも簡単でした。漢字で満点(約12点)、慣用句で満点(約3点)は確実に取っておきましょう。 まずは、データから考察します。 国語の受験者平均点が昨年度に比べ、約4点以上上がっています。 たった4点?と思うかもしれませんが、我々指導する側の人間からすると、平均点が4点上がるということは難度としてはかなり下がっているという印象なのです。全員が小問1~2問プラスで正解していないとそれだけ平均点が上がらない訳ですから。 そして、次に「合格者平均点―受験者平均点」をみてみます。 昨年度は差が8.1点でしたが、今年度は6.8点です。若干差が縮まっています。これは、合格者が正解している問題があまりばらけていない、つまり言い換えると受験者が皆同じ問題を取りこぼしている、ということです。 ここを取ることができれば、一気に有利になるのではないでしょうか。   論説文分析 例年通り、論説文と物語文に分かれております。 まず論説文ですが、文章難度は普通よりむしろ易しめであると思います。内容が分からないということはまずないでしょう。 次に設問について見ていきます。 問1~10まであり、問10以外はすべて易しいため、取り切れると思います。 問10は、文章中の「嫉妬」という言葉と、文章にない「憧れ」という言葉の違いを50字でまとめる問題になります。 実際には、ほとんど文章中の言葉を使って答えることができるため、さほど難度が高いものではありません。ある程度論説文ができる子であれば、問題なく解くことができます。 うまくいけばここまでで4割以上得点できます。   物語文分析 問題は、その後の物語文です。合格者平均を取ろうと思うとあと20点は欲しいところです。 余談ですが、東海中学の物語文は、通常ではあまり考えられない環境や状況で物語が進行していくことが多いです。学校側が謳う「多様性」への共感力があるかどうか、ということが聞かれているのではないかと思います。常に小説を読んでいる子どもは共感しやすいでしょうが、そうでない子どもの方が圧倒的に多いはずです。対策としては、「世界は自分が思うよりずっと広い」のを知ることだと思います。旅行へたくさん行くことも、いろんなイベントの場に顔を出すのも、新聞を読む、ニュースを見る……たくさん手段はあります。 話を戻しましょう。 設問は全部で11問あり、うち純粋な選択肢問題だけだと5問です。これだけでは20点以上は微妙です。残りの5問のうち、小問で1つ選択肢問題がありますので、ここを取れば合格者平均あたりには届きそうです。つまり、最初のデータ考察も鑑みて、合格した子たちの多くは、漢字と物語文はほぼすべて取り切り、論説文では記述以外の選択肢問題を正解していると考えても良さそうです。 合格最低点は242点。1教科6割です。ぎりぎりを狙うのであれば上記の取り方で良いかもしれません。しかし、東海中学入試の算数は、全国的にも難しい問題が多く6割を取るというのは容易ではありません。理科社会で取れる、という子はそれでも良いかもしれません。現実的には国語6割、算数4割、社会8割、理科8割取ることができれば少し余裕をもって合格できます。 とはいえ、物語文の記述ができるに越したことはありません。 以下に物語文の記述問題の分析を書いていこうと思います。 まず、問2「こういうとき」とはどのようなときか。「とき」に続くように15字以内で答えなさい、という問題です。 字数だけ見ればなんてことはなさそうですが、ややくせ者です。母親がもしかしたら重い病気かもしれない、というほぼ確信に近いものを持ちながらそれを秘密にしている母親本人に聞くという状況を答えればよいわけです。長々と書くのではなく、端的に表さなくてはなりません。これはなんとも聞きづらいな……と想像した上で、実際に会話の中に「聞きづらかったら、ぼくが聞こうか?」という台詞があり、そこをピンポイントで見つけられれば正解が取れます。 問3「今になって、わたしはずっと不安だったんだと思い至った」とあるが、わたしの心情について60字以内で説明しなさい、という問題です。 物語を不得手としている子にとって、「一体何をどう答えればいいんだ?」という、一見出題意図が曖昧に見える問題ですが、「不安だったんだと思い至った」=「不安であることに無自覚だった」もしくは「不安であることから目を背けていた」ということが想像できそうだが、直後の文章から、「見てみないふりをしていた」とあるので、後者だと分かります。 あとは、傍線部の直後の文章を60字でまとめることで正解できます。 問6「うちと朱美ちゃんちは、運命共同体ってわけなの」とあるが、どのような点で「運命共同体」なのか。30字以内で説明しなさい、という問題です。 運命共同体をどう取るかが肝ですが、もし知らなくても、母の台詞で、共同生活によって大人が4人に増えれば誰かが抜けても子どもたちを守れる、という意味合いのところを要約できれば得点できます。 問10「お母さんと朱美さんの作戦は、あながち間違えていなかったかもしれない」と琴美が考えているのはなぜか。30字以内で説明しなさい、という問題です。 誤答として、「一人だと悩んで不安に押しつぶされそう」というものがあります。 この傍線部の前に「野々花がいてよかったと心から思う。」と記述されていることに注目して、野々花がいることでよかったことを書かなくてはならないと判断できればマルです。 問11「他者が勝手に決めた」ことで、最初は反感を覚えつつも、最終的に納得できることの具体例を考え、90字以内で説明しなさい、と言う問題です。 これまで書かなくてはならなかった「経験」だったものが「具体例」と言われてほっとして書きやすく感じた子もいたことでしょう。 指導する講師の多くは、「嘘でもいいから経験しているように書きなさい」ということを言っています。実際に生徒づてによく聞きました。以前から私の中では違和感がありました。子どもに嘘をつけ、と言っているようなものですから。嘘も方便といいますから、多少は仕方がないかもしれません。気持ちはよく分かります。しかし、嘘をおおっぴらに、しかも事細かく記述することにためらいを覚える子どもは少なくありません。 「そんなの書けない!」という子は多いのです。 前述の分析をご覧いただければ、無理をして書かなくとも合格ラインに乗せることができることはおわかりだと思います。もし書くことが難しければ、躊躇せず他の問題の確かめをした方がよいでしょう。 ちなみに、記述問題でものすごくよく聞く言葉である「何でもいいから書きなさい」は、ちゃんと考えたい子どもにとって逆効果です。別の機会に記述問題の解き方シリーズをブログにします。それを見ていただければと思いますのでここでは簡単に記載いたします。 まず、何でもいいからといいますが、合格したい子にとって何でもいいわけがないのです。さらに、指定文字数書かなければ採点すらしてもらえません。何でもいい、で指定文字数かくことの方が逆に難しいのです。 自由記述は字数が多いことから、本校から渡されている下書き用紙をちゃんと使うことが正解を勝ち取るカギとなります。下書きを書いてから字数調節をするのがセオリーです。 余談ですが、実は多くの大手集団指導塾では、下書きを書く手法を指導しません。というより、指導する時間がない上、板書では指導しにくいものでもあります。結果、子どもに書かせて提出してもらい、それを後日1枚ずつ見て添削作業を行うことが多いです。 しかしそれも1回だけ。2回目は別の記述テーマで書かなくてはなりません。 だから答案を返された方は、どうすればよいか分からない。もう一度書いて再添削を行うこともできないので、結局練習ができないのです。集団指導ではここが限界です。集団指導が悪いのではなく、集団ではそこにフォーカスできないだけです。 そこで個別で国語を専門で見ることが出来る修英塾の自由記述対策の出番です。 書き直しは完成するまで何度も行います。その都度添削して、どこが良くないか、どのような文章にすればよいかをつぶさに伝えていきます。書いているときの手の動きによって、どういったところで迷うのか、または時間をかけてしまうのかがよく分かります。そしてそれを踏まえた対策授業を行うことができます。 記述を修英塾で学習することはお子様にとって大きな実りとなるはずです。

【2025年度】卒塾生ヒーローインタビューラサール中学合格Yくん【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

ヒーローインタビュー あなたが合格した中学校を教えてください。 ラサール中学です。 修英塾に入る前はどんなことで悩んでいましたか。 偏差値が夏から下がっていたこと、そして国語と理科が特に足を引っ張っていたことです。 修英塾の体験授業はどんな印象でしたか。 修英塾独自の読解方法を教えてもらい、この方法を使いこなしたいと思えました。 入塾してからどんな変化がありましたか。 先生がたくさんほめてくれるため、自信がつきました。 志望校に合格して、あらためて修英塾の授業や指導はいかがでしたか。 毎回、授業は楽しく、わかりやすかったです。 自分がしていてよかったと思う学習を教えてください。 漢字や語句の間違えノートを作り、テストの前に毎回見直しました。   実際の受験対策ストーリー 【修英塾塾長より】 開校1年目ということもあって、入試を間近に控えた生徒の受け入れもしておりました。 Yくんも同様で、入試の数ヶ月前に入塾したときには、通っている大手進学塾の偏差値でいくと、志望校偏差値よりも足りていない状況でした。弱点は国語の長文記述と理科の「てこ」「浮力」、そして単元にかかわらず長文がからむ問題でした。 長文を読んでいる途中で考えている過程を見失ってしまったり、主語述語の関係を混同してしまい、問題が解けないということが多くありました。 そこで論説文の読解が苦手なのではと考え、根本の原因を指導を通して探っていったところ、やはり論説文の読解力不足が原因ということが分かりました。 そこで、理科の時間をいったん過去問の論説文の読み解きにまわし、読解と記述対策に全精力を注ぎました。記述でも、主語述語の関係が曖昧な文章を書くことがあったため、きちんとした文章を書かせることにフォーカスした指導を行いました。 その甲斐あってか、読解がみるみる上手になっていきました。 頃合いを見計らって理科の長文問題対策を国語と並行して行うようにしました。 読み方が分かってくると、あとは自動運転です。自分で文章を1文ずつ意味確認しながら読んでいき、図化することを繰り返していくことでいつしかラサール中学の理科長文問題は7~8割程度得点できるようになっていました。 同様に、国語の長文記述も、ラサール中学の場合は100字前後が多くあり、記述を避けて通れないため、徹底して解答への筋道を覚えてもらいました。 受験学習なので、ずっと黙々とやり続けるイメージかもしれませんが、まったく違いました。きゃっきゃ言いながら面白おかしくやることもしばしば。こういうことができるのも個別指導の良いところでしょう。 結果的には気持ちが下がることなくできたそうで、ちゃんと第一志望校であるラサール中学に合格しました。   中学受験におけるポイント   彼の受験学習の大きなポイントは2つです。 ひとつは、「メンタルケア」です。 5年生までは成績が良く、このままいけば志望校も合格できる!という子も、6年生になると急に成績が下がることがあります。5年生まで狭いテスト範囲を暗記で乗り切ってきた子などはとくに顕著です。 6年生になると広い単元から出るので、どの知識を使えば良いか分からない。だから、思考力で暗記の足りないところを補うのですが、その思考力が弱い子が多いのです。 いったん下がると自信をなくしていきます。 Yくんの場合も同様でした。連続で成績が下がり、原因が分からないまま苦しい思いを抱いていました。 自信を無くしきって当塾に初めて来たときの顔が今でも忘れられません。 とても、つらそうな顔でした。 受験、やめるんじゃないかな?と第三者の私が思うほど、陰鬱な顔つきをしていました。 長く受験指導をしてきて言えるのは、小学生の受験は、「メンタル第一」と言ってもよいほど気持ちの部分が大きいということです。 緊張や不安で、試験会場に行くことすらままならない子だっています。 極度の不安で、出来る問題すらすべて書かず白紙で提出する子もいます。 何事もなく、無事で受験が出来るだけでそれはとても尊いのです。 とにかく、メンタルケアに力を入れました。 「大丈夫」「ちゃんとここが伸びている。今受けたら合格できるね」「こうやって考えたらなんでもできちゃうね」「明日はもっとできるね」 決して場当たり的ではなく、適切なタイミングで言葉をかけていきました。成長も言葉にして具体的に伝えました。 非常に理性的、論理的思考の子でしたが、気持ちがのってくると、 「これ、自分で時間かかってもいいから頑張るし、解説は待って!」 「難しいけど、自分でやる。」と、勢いは止まりません。 最後までその勢いでいけたことがYくんにとって一番良かったのかな、と今では思っています。 もうひとつのポイントは、直観ではなく、言葉で考えて答えをたぐり寄せる癖がついた、ということです。 直観でものを解く、というのは決して悪いことではありません。むしろ、解けるときは閃光の如くひらめき、勢い衰えることなくわっと解いてしまうことがあります。これ、知ってる!で解いてしまうことも必要でしょう。 しかし、中学入試というのはそういう問題ばかりではないのです。 知らない問題をいかにして知っている基本事項まで因数分解できるか、という力も必要です。その際に大切なのは、基本や原理原則を言葉にし、求める解答まで言葉を発展させていく論理的解法です。 決して勘に頼らない堅実な解法です。 Yくんはこれが上手にできるようになっていったことが勝因の一つでもあると思います。 本当につらい受験学習を乗り切ったYくんは大物だと、心から敬服しました。

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