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新井紀子著「シン読解力」【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

現代において読解力はもっとも必要な力である 以前のブログにも書きましたが、RST(リーディングスキルテスト)というものをご存じでしょうか。 これは、「シン読解力」著者の新井紀子氏が膨大な量のデータをもとに作成した「教科書を読む力」を測るテストのことです。 本書によると、「教科書」=「知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文書」です。これを自力で読み解く力を測るテストのことをいうそうです。 教科書は、解釈が一意に決まる文書ですから、読み解いた先にある解答は必ずひとつです。それをきちんと自力で把握できるかを調べることができるテストがRSTという訳です。 現在、活字離れと言われて久しいですが、実際は私たちが1日に読む文字数は以前に比べて明らかに増えています。SNSだけが理由でなく、仕事のやりとりが、メールや添付ファイルなどに置き代わったからでしょう。 つまり誰しもに文書を作成する力を求められる時代なのです。 高度経済成長期には、そのような能力はエリートの一部にしか求められていないスキルでした。しかし、現在はメールの普及によってほとんどの職業に求められるようになりました。大量に流れて来る説明文を正確に読みこなし、正しい返答を文書によって行う、ということが当然に期待されています。 さらには、生成AIの台頭により、話がややこしくなりつつあります。 実は、生成AIは、息をするように嘘をつきます。それは設計上避けようがないものであり、その説明は今回割愛しますが、生成AIを使って生産性を向上させようと思ったら、少なくとも生成AIが出力する文書を裏付ける資料や文章を読みこなす能力が必ず必要になります。 その文章とは、さきほどの「知識や情報を伝達する目的で書かれた自己完結的な文書」なのです。 それらを自力で読み解く力がない限り、生成AIを使うことでかえって生産性が下がる可能性があります。 そういう意味で、現代において、もっとも必要なスキルの1つが「読み解く力」つまり読解力であると言えます。   RST(リーディングスキルテスト)とは? 実際に行われているRSTの問題を紹介します。じっくりではなく、できるだけスピーディに解いてみてください。 Q 次の文を読みなさい。 アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。 この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。 【文】セルロースは(   )と形が違う ①デンプン  ②アミラーゼ  ③グルコース  ④酵素                               (新井紀子著「シン読解力」より抜粋) 化学の知識がなくとも、答えは①のデンプンだとお分かりになるでしょう。 しかし、この問題を出されてアミラーゼを答えていた生徒が多かったそうです。 お分かりでしょうか。 これはまさに教科書を読むことができない生徒が多いことの証左なのです。   私が国語教育を志した理由 このような現象はなぜ起こるのか、ということも検証されています。 著者は、子ども達の「学習言語能力不足」を挙げています。 現在、日常会話で使う「生活言語」と教科書で用いる「学習言語」は、構造も語彙も異なります。生活言語だけで育った子どもは、抽象的・論理的を理解できず学習が止まってしまいます。 生活言語のレベルが教科書と同等ならば問題はないのですが、ご存知SNSに出てくる文章は、誰もが好きな時に好きなだけ発信できます。当然、推敲などという面倒な作業はありません。 だから、文法的にめちゃくちゃな上、何が言いたいのかわからない文章がごまんとあります。 それを読んで手前勝手な解釈をしてコメント欄が荒れるという救いのない場面もたくさん見ます。 そんな生活言語だけで育つと、教科書を理解できないため自学が不可能となります。 そして、新井先生曰く、今の学校教育だけでは言語能力は十分に伸びず、特に15歳前後を境に成長が停滞する傾向がある傾向があるというのです。これは仮説ではなく、膨大な試験、データ、統計に基づく確かなものでした。 「シン読解力」を読んで膝を打つ、というよりむしろ背筋が冷たくなったことを覚えています。 私自身のとっていたデータから言っても、まさに中3前後で学力が停滞する子どもは、多くが模試の国語の成績が良くない、もしくは授業を理解する力が弱い言語力に不安を抱える子達だったのです。 何よりも私自身学生時代、国語が絶望的に苦手であり、まさに中3の時期に成績が頭打ちになるどころか、どんどん下がるという同じ現象を身をもって経験していたのです。 そんな子どもを増やしてはいけない、と強く思いました。   生活言語と学習言語は違う ここで、少し付け足しをしておきます。 先ほど15歳前後を境に成長が停滞する、という話をしましたが、ここにある傾向があります。新井先生の話と私自身の経験がピタリとあったもう一つの例です。 それは、停滞する原因は数学や理科であることが多いことです。 これは先ほども述べたように、言語が、日常会話で使う「生活言語」と教科書で用いる「学習言語」に分かれていることに起因します。いくら日常生活で言葉を多く使っていたとしてもそれは「生活言語」の中での話です。 「どうして?」という言葉一つをとっても、単に理由を聞いているのか、「そんなことを言わないで」という懇願だったり、「なぜ今のタイミングでそれを言うのか」といった様々な意味合いがあります。文脈や関係性によって、またその時の声質で異なるのです。だから言葉はとても豊穣かつ潤沢とも言えます。 しかし、そのような言語表現は、残念ながら「積み上げ」する性質を持ちません。 「積み上げる」性質を持つのは、学校での教育で使われている言語、つまり教科書で使われている言語である「学習言語」です。これを習得していないと、それを中心に組み立てられる科目である数学や理科(高校生であれば特に物理・化学)でついていけなくなる現象が起こってしまうということなのです。 本を読んでいても、国語の成績が良くないケースも原因はこれに当たると思います。 いくら小説で日常的な生活言語を覚えても、学習言語の習得がされていないからです。   対策は? 「じゃあ、どうすれば読解力がつくの?」と聞かれそうですが、残念ながら「こうすれば読解力がつく」と言う最短にして最速の方法はありません。 地道に積み上げること、じっくりと焦らず丁寧に積み上げることしかありません。 様々な道がありますが、まずは「語彙力」です。 時間がない中で覚える、となると語彙力プリントや語彙力テキストを使って機械的に覚えていくことになってしまいますが、できれば、低学年の中から先生や保護者の方が絵本の読み聞かせや童謡を歌わせるといったことで体から語彙を獲得させるのがベストです。学年が上がってくれば、その中に科学的読み物も入れて読んであげたりすると良いでしょう。 できれば、親や先生以外で、年輩の方と話す機会が多ければ多いほど言葉を覚えます。 ただし、辞書で調べるのは基本的な語彙が備わっていないと使いこなすこと自体が難しいです。 テキストで覚えるにしても、下手をするとその語彙の説明を読んでもわからない、ということもあるかもしれません。その場合は、時間はかかりますが周りの人間が例えを使って説明していくしかありません。 語彙力が少ない場合や低学年の場合は、実際のケースを見聞きしてそこから「ああ、こんな意味なんだ」と理解させる帰納法が、語彙力をつける良い方法です。 語彙力がつき、学習言語を習得すると、抽象的な説明を読んで自力で意味が理解でき、具体的な事例に落とし込めるようになります。これを演繹法と言います。 語彙力がついてくれば、実際に文章を読む上で読解に必要な力のうち何が足りていないのかの分析をし、それに対して手を当てていく必要があります。 それは、集団の授業ではできません。 だからこそ修英塾の国語指導は完全個別1対1なのです。 読解力の習得には、本人のやる気や好奇心は当然のこと、時間がかかります。 よく受験学年になって、慌てて問い合わせをしてくるご家庭が多くあります。 お子様の状況にもよりますが、ある程度の読解力をつけるのに年単位で時間がかかることも珍しくありません。 場合によっては2年や3年以上かけてじっくり読解の力伸ばしていく必要がある子どもだっているのです。 「塾に行かせて力をつける」ことも大切です。 長文の読み方、記述の答え方、設問の分析の仕方などそこでしか学べないことがたくさんあります。 しかし、実は母語の習得には、ご家庭での取り組みこそが大きく影響することがわかっています。 以前のブログでもお伝えをしているのですが、言語能力のほとんどは遺伝ではなく家庭環境に原因があることが分かっています。 育児や仕事で時間がない中、保護者は大変です。 しかし、どうかわが子に豊かな人生を歩ませるために、ご家庭での取り組みも大切にしていただきたいと思います。

2025年冬期講習開講します【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

2025年冬期講習開講します。 この機会に国語を学んでみませんか? 現在、おかげさまをもちまして通常授業についてはほぼ満席となっております。ただし、期間を限定した冬期講習ではご対応しております。 修英塾の冬期講習では、内容やスケジュールを自由にお決めいただけます。 短い期間で国語の力を伸ばしたい、集中して国語を学びたいとのご要望にお応えいたします。 授業内容、レベル、日程、回数は冬期講習のご受講前にお話合いのうえ決定いたします。   基本日程 12月23日(火)から12月28日(日) 1月6日(火)から1月7日(水) ※12月29日(月)から1月5日(月)まで休校となります   読解力強化講座(小学生・中学生・高校生) 国語・現代文の読解力・記述力を上げたい方のための講座になります。 母語である国語はすべての科目の土台になるものです。国語の力をつけることによって、さまざまなことへの理解が深まります。その意味で決して独立した科目ではないのです。 すべての科目の点数を上げるために、国語の力を伸ばしませんか? 修英塾では、集団指導では決してできない1対1の国語個別直接指導にこだわって授業をしております。 授業内容、レベル、日程、回数は冬期講習のご受講前にお話合いのうえ決定いたします。 対面のみならず、zoomでの受講にもご対応いたします。 現在、zoomでの授業を受けている方も多数おられ、安心してご受講いただけます。 まだ通塾されていない方ですと、6,600円/55分の枠もしくは、10,200円/85分の枠、13,800円/115分の枠(1回分)でご受講いただけます。   古文読解強化講座(高校生) 高校生の学習において大きな壁があります。それは、「古文」です。 なかなか他の科目に時間を取られ、どうしても後回しになりがちな科目です。 なんとなく丸暗記でやり過ごしていたら、本格的に分からなくなったという方も多いと思います。 修英塾の冬期講習では、内容やスケジュールを自由にお決めいただけます。 短い期間で古文の文法を学びたい方から来年の受験で共通テスト9割得点を狙いたい方まで、さまざまなご要望にお応えいたします。 授業内容、レベル、日程、回数は冬期講習のご受講前にお話合いのうえ決定いたします。 対面のみならず、zoomでの受講にもご対応いたします。 現在、zoomでの授業を受けている方も多数おられ、安心してご受講いただけます。 まだ通塾されていない方ですと、6,600円/55分の枠もしくは、10,200円/85分の枠、13,800円/115分の枠(1回分)でご受講いただけます。

要約力をつけると国語の成績は伸びる【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

要約力は読解力の礎 国語学習における要約の重要性については、多くの方が様々なメディアで語っており、今更大きく取り上げるものではないのかもしれません。 したがって今回は、入試のプロの目線でなぜ要約が良いかをお伝えしたいと思います。 「要約力が必要な理由」はとてもたくさんあります。 ですが、今回は入試に関わる部分において以下の3つを取り上げたいと思います。 ①入試問題でも要約は出るから ②分からなかった授業が分かるようになるから ③頭の中がカオスから整理されてくるから   ①入試問題でも要約は出るから 実は入試問題の論説文、評論文、説明文、随筆文で必ず出題される問題があります。 それは、「筆者の主張は何か」というものです。 主張こそが要約の骨格なのです。 どういうことなのかご説明しましょう。 要約文は(400字など極端に長いものを除いて)主に筆者の主張をピックアップし、それらをまとめたものになるということです。 文章には、随所に筆者の主張が散りばめられています。 それは当然、筆者が言いたいことを読者に伝えたいからです。 例えば、論説文を例にします。 筆者の主張(類比・対比・抽象化)を読者や聞く人に伝えるものが論説文ですが、ただ主張を言っても面白くないし、根拠がないため説得力に欠けます。 そこで、主張に説得力を持たせる肉付けをする作業が必要になります。 それが、「例示」「事実(エビデンス)」「比喩」などです。これらを加えて読者や聞く人に納得をしてもらい、主張を伝えるのが論説文の重要な存在意義になります。 ですから、例示をした後、事実を述べた後、比喩で分かりやすく伝えた後それぞれに、主張は置かれます。 何度も形を変えながら、でも本質的には同じことを言い続けるのです。 例えば、即席論説文で「旅の良さ」を伝える文章を作ったとしましょう。 こんな感じです。 私は、「旅」は素晴らしいものだと思っている。 若い頃、中国に旅したことがある。右も左も分からない私に対し、普通ならば「騙してやろう」と近づいてくる人がいてもおかしくない。しかし、その人は違った。私が買い物をしようとしたときに、「それは高すぎる。買うなら、これくらいに値切りなさい。」と片言の中国語しか話せない私に変わって値段交渉をしてくれ、観光案内までしてくれた親切な人がいた。何も見返りを求めずに。 なぜそんなに親切にしてくれるのか、と聞いたら、自分も若い頃日本でとても親身になってくれた人がいて、とても感動したのだ、とのことだった。 こんな人もいるんだ、と若い私は感激したものだ。 以来、この国にとてもよい印象を持っている。 この価値観は「旅」をしないと身につかない。「旅」は価値観を持たせてくれるのだ。 また、ある高校で、1年間好きに使ってよい時間があったら、何をしたい?というアンケートをしたところ、実に3割の生徒が「旅」をしたいと答えたのだ。 「旅」が自分の殻を打ち破る何かをもっていることを皆、感じているのだ。 つまり、「旅」は自分を成長させてくれるのだ。 ・・・ さて、これが論説文の典型的な型になります。太字は主張になります。 この文章は、主張から始まり、具体例→再び主張→事実→再び主張→・・・という具体→抽象の流れを持つ論説文です。 このように構造上、論説文には必ず主張が何度も出てくる必然性があります。 要約は、その主張を抽出し、まとめる作業のことなのです。 つまり、主張を見つけること自体が要約作業の一部なのです。 要約をするためには当然主張をきちんと見つける必要があります。 言い方をかえれば、要約ができるならば主張を見つけることもできる、ということなのです。 話を戻しましょう。 だいたいの入試問題では、筆者の主張は最後のあたりにくることが多いでしょう。でも、それだけではないのです。 実は、途中の設問でも主張に関する問題はあることが多いのです。 要約ができれば、主張を見つけることもでき、主張を見つけることができれば、主張を問う設問にも答えられる、というのが「要約力をつけると国語の成績は伸びる」所以です。   ②分からなかった授業が分かるようになるから 要約ができることと主張がわかることはイコールということをお伝えしましたね。 もう一つ、重要なことがあります。 それは、主張をつかむことができれば文章題のみならず、授業を聞いていても要点がきちんと掴める、ということです。 いや、本来授業は要点がちゃんと分かるものであるべきだ、というご意見、ごもっともです。 しかし、そうでない授業が多いのも事実です。 このときに、要点が掴めるかそうでないかで家庭学習の質が変わります。 家庭学習の質が悪ければ、成績も伸びませんし、本人は「やってもやっても身につかない・・・」とやる気を失いますよね。 授業が分かるようになる、というのは学習においてとても重要なことなのです。 また、一部の私立中学に通う子や高校生にもなれば、予習することが当たり前になります。 そのとき、教科書を読んで理解できないとすればどうでしょうか。 予習ができず、学習がはかどりません。 教科書って理解できないの??そんなことってある?? あるんです。 教科書は必要最低限の言葉で(つまり言いたいことのみで)構成されています。 なんの装飾もないので、読む力がないと理解ができないのです。 そこは、新井紀子先生の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」で詳しく書かれています。とても刺激的で将来を憂いるに十分な材料が盛り込まれた文章です。ぜひ一度読まれることをお勧めします。 反対に要点が掴める力があれば、教科書を読んできちんと理解ができます。 新井先生の高著にもある通りこの差は年齢が上がるにつれ明確な差となって模試などの結果にあらわれてくるのです。   ③頭の中がカオスから整理されてくるから 国語が苦手な子どもの大きな特徴をひとつ述べるとすると、「頭の中がカオス」であることが挙げられます。 「カオス」とは何か。 「論理エンジン」で御高名な出口汪先生もおっしゃっています。 カオスとは脳の状態で、情報が整理されていない状態をいいます。 国語が苦手な子どもは頭の中がカオスであり、明確な論理の道筋がないため、物事をすべて感覚で捉えがちです。したがって、「AだからB、BだからC」という明確な言葉によるロジックが組めないのです。 昨今SNS上である争いごとにも、カオスの脳状態でカオスな文章を書き、読む側もロジックがないためカオス状態で読み、「きちんと主張を書けない」側と「きちんと読み取れない」側の齟齬につぐ齟齬が繰り返されているように思います。 しかし、文章を主張をもとに構造的に捉えられると、頭の中にあるカオスが整理されていきます。 感覚ではなく、言語によってすべてのことが表されてきます。この状態を「明晰」といいます。 これは、すべてのことがきちんと言語化され、論理的に組まれている状態です。 こうなると、例えば選択肢がなくとも正解を記述できる力が身に付くのです。 要約ができることは、文章を主張をもとに構造的に捉えられる、ということにつながり、それによって脳が「明晰」状態へとつながっていくのです。 さて、今回は要約についてお伝えをしました。 そしてその要約の手順を見える化し、分かりやすく練習できるメソッドが修英塾にはあります。 体験授業でその一部をご紹介いたします。

2025年度南山中学女子部入試問題分析【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

「人間の尊厳のために」という教育理念 本校は1948年に設立されたカトリック系のミッションスクールです。一学年の定員が約200名の小規模な学校で、中学生と高校生の関わりが深い学校です。校風は自由です。その中で、強い責任感と広い教養を身につけることが、高い人格形成に必要であるという校訓があります。高い人格形成とは、相手の心を読み取り、推し量り、思いやれるということです。それを「尊厳」と呼び、尊厳を守ることをとても大切にしている学校です。進学実績についても、全国最難関大学に多数合格しており、医学部医学科への進学も多い学校です。 【2025年度】     国語 算数 社会 理科 総合 受験者平均点 98.2 61.5 133.4 142.5 435.6 合格者平均点 117.1 87.9 155.8 163.4 524.2 合格者最低点 – – – – 60.0%   受験者646人 合格者183人 実質倍率(受験者数÷合格者数)3.53倍 【2024年度】     国語 算数 社会 理科 総合 受験者平均点 83.8 95.3 124.8 116.7 420.6 合格者平均点 105.7 131.7 148.4 136.9 522.8 合格者最低点 – – – – 59.3%   受験者684人 合格者192人 実質倍率(受験者数÷合格者数)3.56倍   【2023年度】受験者平均109.3点、合格者平均130.2点、合格最低得点率62.1% 【2022年度】受験者平均115.3点、合格者平均138.0点、合格最低得点率67.8%   データから わかりやすくグラフにしました。南山中女子部は、合格ラインについていわゆる隔年現象が起きているのがお分かりかでしょうか。そして、4教科総合の合格最低ラインと、国語の合格者平均の動きがほとんど同じです。 つまり、「国語が難しい年は全体的に難しい」ことが言えます。 国語が難しくうまく解けない場合は、全体の平均点も低くなるため他教科での挽回のチャンスも少なくなるかもしれません。いずれにしても、入試において国語が最初の科目であるため、ここで取っておくことはとても重要なことです。   論説文の傾向と対策 今年の論説文は、岩内章太郎の「〈私〉を取り戻す哲学」からの出典です。南山中女子部に出題される論説文は、哲学が根底にあり、現代において皆が当たり前にしているものに対し、「これでいいのか?」という疑問を投げかけているものが多く見られるように思います。 例えば、 2025年度は「SNSにおける情報との関係性」 2024年度は「ことばの慣用」 2023年は「インターネットでつながる現代での人間関係」 2021年は「これまでの知識重視の勉強」 といった具合です。 2025年度は、SNS時代における情報の飽食について書かれた論説文になります。 簡単に全体をまとめると、 「自由で退屈した日常がSNS上での無意味な情報集めに走らせ、退屈した精神の食傷によりその人のいる世界の意味が失われていく。つまり、それはニヒリズムと隣り合わせであり、生きる目標が欠けた人の特徴でもある」というような、大人でもまあまあ難解な文章です。 この手の文章に慣れる、というのがもちろん一番良い対策です。しかし、ただたくさん読み続けていれば良いのかというと、受験生は文章題だけにそうそう時間をかけられる訳ではありません。他にもやることはたくさんあります。 例えば和語や慣用句、漢字の暗記などは案外と時間をくう割に忘れやすく、反復が必要なものです。 もちろん、算数や理科、社会だってあります。 少し話がそれてしまいますが、中学受験における一般的な集団指導塾では、夏期講習後から国語の勉強時間が他教科に比べて減っていき、だいたい11月以降は文章題を授業以外であまりやらなくなります。 理由は簡単です。 国語は短期間で上がらないからです。 国語の自主学習の成果は、詰まるところその子の語彙力や読解力、思考力次第です。逆にいうとその子の持っている読解力以上の成果は上がらないのが国語という科目の性質なのです。 だからこそ夏以降で国語の成績が伸びずに、焦って弊塾のような国語専門塾を訪れるご家庭がいます。 ケースバイケースですが、残念ながらそういった場合、こちらでもお断りすることもあります。 なぜその子が国語が苦手かという分析に実は時間がかかるからなのです。下手をすると、数ヶ月かかることもあります。そしてその分析期間中に受験を迎えてしまい、十分な成果を出すことができないのです。 そして、時には長年しみついた読み方を捨てることもときには必要になります。 特に小学生だとこれが相当に難しいのです。 読解というのは、文章が読めない、というのは非常に根が深く、じっくりと語彙とロジックを自分の中に構築していき、文の取捨選択がようやくできてくるとようやくそこがスタートラインになる、という気の長い学習なのです。 南山中学女子部の入試における抽象的な内容の論説文は、比喩表現を抜いた筆者の主張をいかに過不足なく要約できるか、ということに間違いなく大きな差が生まれます。 2025年度の大問1論説文の問5は、そのまさに筆者の主張について内容を理解した上で70字で要約する記述問題でした。 これは、文章全体の筆者の主張を把握した上で、いかにそれをわかりやすい言葉でしかも制限字数内でまとめられるかがとても大切で、内容を把握する読解力だけでなく要約して記述する記述力が問われます。 要約にも一定のルールがありますが、このルールに沿って必要な字数で文章を要約するのはとても良い読解練習となります。難点は、保護者がチェックする際、要約文中にある言葉の要不要基準が分からないということでしょうか。「なんとなく重要そう」だと汎用性が全くなく、違う文章が出た際に生かされません。 しかし実は、この練習に最適なものがあるのです。それが弊塾における「100字要約」です。 特に論説文では、内容把握する読解力と、わかりやすく簡潔に人に伝える記述力向上における良い練習となるのです。

中学受験偏差値60の子どもあれこれQ&A【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

受験に近道はある? そういう時代なのかもしれませんが、塾に子どもを通わせるにしても、昔に比べてごくごく短期間で成果を得られることに対価を払っている、と考えている方が多い気がします。つまり、スピード、タイムパフォーマンスというものを過剰なまでに重視するのです。受験というゴールが決まっている以上、仕方ないのかもしれませんが。 YouTubeなど様々な動画のサムネイル、インターネットでの投稿を見ていると、「〇〇をするだけで英語をマスターできる」とか「〇〇がすぐにできるようになるたった一つの方法」、「読解力はこの3つさえできればつく」、「〇〇をたった1週間でマスターする方法」など、いかにも時間がない人にとって魅力的に聞こえかねない題名が多数。 一応どのような内容か見てみると、まったくもって大したことを言っていなかったり、ともすると科学的エビデンス0の単なる視聴数稼ぎのコンテンツだったりします。 私自身結構いろいろと動画漁りをしている方だと思っていますが未だ残念ながら(学習に関してですが)「なるほど!すごい内容だ!」と思うものはほとんどありません。 しかし、こういった内容の動画の視聴者数が多いのも事実です。 つまり、「受験の近道」を探している人が非常に多いということなのです。 「慌てる乞食はもらいが少ない」ということわざがあります。 先を争ってもらおうとすると、却って得られるものが少なくなるという意味ですが、 乞食に例えるのは気が引けますが、これは、今の時代のビジネスシーンでは当てはまらないでしょう。 ビジネスにはスピード感がとても大切だからです。 しかし、こと学習においてはどうでしょうか。 学習においては全く逆だというのが私の考えです。 じっくりとあらゆる手を尽くして考え続け、少しずつ答えに近づくように コーヒーを一滴ずつドリップしていくように 上積みしていった知識や能力は本物です。忘れることがないのです。 慌てて短い時間で、下手をすると何も考えずにただ頭の中に入れた知識や能力は、すぐに抜けていきます。 テスト前夜に徹夜して頭に入れた知識が、テストが終わったとたん抜け落ちていくのと似ています。 あらゆるものがあっという間に過ぎ去っていく現代であるからこそ、ちゃんと時間をかけて、一生残る本物の学力を身につけてほしいと本気で思っています。   中学受験偏差値60の子あれこれ とりとめのない前置きがとても長くなりましたが、そのような訳で読む方が膝を打つような投稿をしようと思います。今回、私立中学受験における偏差値60の生徒に関するものを書こうと思います。(※四谷大塚偏差値を目安としています) 「偏差値60ってどんな子?」 この疑問、とっても多いのです。 これを私の経験による主観とありったけのエビデンスでお伝えしていきたいと思います。   Q1.偏差値60の子ってもともと頭がいいの? そんなことありません!すべては努力次第です!・・・と本音は言いたいところですが、実際にはそうとも言い切れないことがあります。 これは、ほとんどが私の経験による主観で、明確なエビデンスが少ないので、当てはまらないというご家庭ももちろんあると思います。 今の時代に逆行しているかもしれませんが、あまり綺麗事は好きではないため、思ったこと感じたことをあけすけに書こうと思います。 大学入試を経て、社会人になっていくと勝敗を決するのは努力だと言い切れます。努力なしに高い地位を築いたとしても、積み重ねがないペラペラな人になど誰もついていかず、結局は努力してバックボーンが分厚い人に負けてしまいます。 しかし、中学受験ではそうではない現状が確かにあります。20年近い経験で言わせていただくならば、 偏差値60の子は、他の子に比べて大きく以下の3点が大きく違うと思います。 ①学ぶことに対する好奇心が強い ②記憶力が高い ③勉強量が多い ①学ぶことに対する好奇心が強い 学習において最も大切な要素は何か、と言われて、情報処理能力とか言語能力、グリッド、レジリエンスなど様々言われますが、本当にそうでしょうか。 たしかにそれらはなくてはならない重要な要素ではあります。ただし、「最も」重要な要素は間違いなく そこではありません。 それは、「好奇心」です。 「好きこそものの上手なれ」とはよくいったもので、好きなものに対しては脳内の意識が自然と集中されます。意識が集中すれば脳内の神経細胞も活性化します。人は楽しいことをしているときや新しく知識を得て快感を感じたとき、目標を達成したとき、ドーパミンという神経伝達物質が分泌され、学ぶことが気持ちよく、楽しくてしょうがない状態になります。 まさに没入です。 人は対象に没入すると、頭の中で強化サイクルが回り始め、能力がとても上がります。 まさに「好奇心」とは、この没入をするために必要なものです。 偏差値60の子は学ぶことに対してとても前向きであることが多いのです。 これは、生徒の指導をしている講師の方ですと必ず同感を得られると思うのですが、 偏差値60以上の子が集まる教室で授業をすると、感動する回数が他のクラスの子より多いことが実感できます。 「こんな解き方があってな、ここをこうして…」 「すげえ!!!」 「何これ!めっちゃいい!」 「面白れー!」 こんな言葉を連発します。 新しい解き方や切り口、知識を知ったときの感動の量が圧倒的なのです。 感動できるのは、「好奇心」があるからです。 ②記憶力が良い これも、偏差値60以上の子が集まる教室で授業をすると気づくことがあります。 新出単元などで小テストを実施して、他のクラスの子と比較するととても分かりやすいのですが、 偏差値60以上の子たちは、とても記憶力が良いことが分かります。 例えば、新しく習った内容をすぐにテストで確認すると、偏差値60くらいの生徒は約8〜9割程度、必要な用語を覚えています。他のクラスだと、それが3割とか4割などになることも当たり前にあります。 この辺は、初めてやる内容だから知ることができて面白い、という好奇心がもたらす影響が大きいのかな、とも思います。 ③勉強量が多い そりゃそれだけ点数取るのだからたくさんやっているのは当たり前だろ、って思われた方、正解です(笑) ただし、そこはやはり小学生なんでしょうね。実際に長時間学習をしている子の多くは親パワーです(笑) 自分からどんどん学習を進めていく子は、この偏差値帯でもやっぱり少ないです。 親の圧力が強いので、彼らもやらざるを得ない状況です。 でも、本当にやらない子はそれでもやらないのです。 彼らは、やらなければ成績が下がる、それは嫌だ、できなくなるのも嫌だ、だから頑張る、という思考回路はあるものの、やるのです。やり続けることによって、やることが当たり前になり、やがて歯を磨くように、つまり当たり前のように勉強をすることにつながっていきます。このレベルに到達すると、量が質に転換します。 つまり、同じ学習をしたとしても得られる知識の量が多くなります。 これにより、学習効率が高まり短時間でどんどん学習が進められるようになるのです。   Q2.偏差値60の子はどんな勉強をしている? これはよく聞かれる内容です。 高い偏差値を取るのだから、さぞかし特殊なやり方をしているのだろうと思う人もいるようです。しかし、実際には特別なやり方をしている子はいません。 ただ一つ、他の偏差値帯の子たちと違う点があります。 それは、「宿題をちゃんとやる」ということです。 「え?そんなの当たり前じゃない?みんな宿題はやってるんじゃないの?」と思うかもしれません。 しかし、残念ながらやってこない子が一定数いるのが現状です。 これは数の差はあれどどの塾でもあります。 偏差値が下がっていくにつれ、宿題をやる子は減っていきます。または形だけやって全く身についていない、ということもあります。 もちろん真面目に正しくやってくる子はいます。 ただしそういう子は遅かれ早かれ現在いるステージから上がっていきます。結果、やらない子が停滞していくという構図になります。 この「ちゃんとやる」が意外とクリアにならないポイントなのです。 宿題をきちんとやったかどうかは、小テストをすればすぐ分かります。算数ならば同じ問題だが数字だけ違うもの、理科ならば一問一答を逆に使ったもの、例えば「葉が光をあびて水と二酸化炭素から酸素と養分を作り出すはたらきをなんというか」という問いに対して、「光合成」と答えるような単純な用語の問題を、問題を見て用語を答えるのではなく、用語を見て問題を答えるように、普通の一問一答を逆に使うテストです。 そして偏差値60の子たちはこの正解率がとても高いのです。 宿題をやる際に、ただの丸暗記ではなく意味を考えながらやっていないとできません。 そういうと、「うわぁ面倒くさい」と思うかもしれません。 しかし彼らは「丸暗記の方が面倒くさい」と思うのです。 意味もわからず頭に入れるナンセンス、これを面倒くさいと言わずしてなんというのか…つまりちゃんと理解しないと覚えたくない、という欲が宿題の精度を高めているのです。  

若干名生徒新規募集いたします【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

体制の更新による新規募集を行います この度、優秀な国語のエキスパートスタッフも加わってくれ体制が更新されたことから、新たに生徒を受け入れられる体制になりました。これもひとえにお通いいただいているご家庭のおかげです。 本当にありがとうございます。 よって、若干名ではありますが、生徒を募集いたします。 国語・化学専門ですが、他の教科についても指導の幅が増えてきました。 現在も、物理や数学、理科を受講されている方もいらっしゃいます。 また、残念ながらその中で、ご好評いただいていた短期入塾制度を廃止することとなりました。 大変心苦しいですが、これからも子ども達の成績の伸長のため、頑張っていきます。 東海中学、南山中学女子部、滝中学をはじめ県外難関中学を目指したい方 東海高校、滝高校、旭丘高校、明和高校をはじめ難関高校を目指したい方 大阪大学、名古屋大学、その他国立大学をはじめ難関大学を目指したい方 ぜひお早目のお問い合わせをお願いします。 今後とも国語専門個別指導 修英塾のご愛顧よろしくお願いいたします。

受験校を決める前に【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

併願校を決める 弊塾に通う子ども達は、小学生であれば集団指導の塾に行っており、そこで国語を伸ばすためにこちらに通うというご家庭がほとんどです。 また、中学生や高校生も、どこか塾に行っていてそこで教われない内容の指導をこちらで受ける、というご家庭がほとんどです。 集団指導塾に行っていると、ベストのタイミングで相談に乗ってもらえないということもあって、弊塾に相談されるご家庭もあります。 夏から秋にかけて多いご相談の一つに、「受験校の選択」があります。 もう決めているご家庭もありますが、まだ、というのがほとんどではないかと思います。 何を基準に考えて良いか分からない、と悩むご家庭が多いですね。 今日はそこについて少し(といいながらちょっと長いです)お伝えできればと思います。 そもそも受験校はなんのために併願するのか、をまず念頭においてください。 「だめだったときの滑り止め」 という考え方だと、じゃあ行く可能性がない学校ならば受ける必要がない、となってしまいます。 もちろん併願とはそういった目的のためにある仕組みなのですが…なんだかそれだけだとすごく後ろ向きな気がします。 私の個人的な意見ですが、本命に合格する確率をどれだけ上げられるか、という目的のもと併願校を決めることが重要だと思っています。 例えば、本命校を受験する前に押さえとしてどこか併願受験するとします。でも、その併願校がそもそも行くつもりもなく、さらにゆとりをもって合格できるレベルだったとしたらどうでしょう。 そもそも行く可能性がないので、受験しないという選択肢もありますが、ここで本番というものを少しでも経験しておくのが、勝負の分かれ目になることだってあるのです。 よくあるのが、隣に情緒不安定気味な子どもが座ったときです。 鉛筆の音がやたらとうるさい 独り言がやたらと気になる 貧乏ゆすりの音が気になる…など、受験には想定外の出来事があります。こういったことをもし事前に経験できたら、それはラッキーなことです。実は早い日程で入試を行う学校だと、そういったアクシデントは起きやすいのです。そして、入試にはアクシデントはつきものなのだな、という認識を持つことができれば多少の出来事にも心惑わされずに済むのです。 この認識は、特に本番に弱いタイプの子どもに大きな効果をもたらします。受験校が多くなりすぎて、体力的に心配と言われる保護者もみえますが、そこは受験生。そんなやわな鍛え方はしていないはずです。 勉強時間が減る、ではなく、本番でしか学べないものがある、と考えれば良いのです。 愛知県では、中学受験生の受験校数は平均4校(東海圏のみの受験で、関東圏や関西圏はまた違います)ですが、そこを基準にして考えない方が良いでしょう。 あくまでその子の性格や実力に見合った併願校の数を決めるのがベストです。 また、滅多にいませんが、まれに毛が生えた強心臓を持つ子どもがいます。このタイプであれば、本命までに1校か2校受けられれば良いでしょう。ただ、本番にいくら強くても、本命1校一発勝負だけは避けましょう。「ここでしくじったら終わり」という状況は高い確率でアクシデントをもたらします。 当然、満足に力も出しきれません。安心校は事前に一つ押さえておきましょう。 最後に、絶対に大切にしてほしいこと。 それは、「第一志望校」は、たとえ偏差値が届いていなかったとしても本人が行きたい、と思う気持ちを持っているのであれば、受けさせましょう。 受験という目先の出来事だけではなく、リスクをとってチャレンジすることの尊さを学ばせましょう。 目標がある程度高いからこそ友達同士で励ましあったりして頑張ることができるのです。 特に受験直前に驚異的な伸び方をする子どももいます。 逆に、目標がなかったり、すでに届いているような子どもは、意思が強くなければ踏ん張れず、だらだらと過ごしてしまい、直前期に成績が急降下することだってあります。 チャレンジしないリスク、というものあるということです。   本番は一生に一回 先ほども話しましたが、受験生は12歳の経験未熟な子どもです。 「いやいや、経験未熟だなんてとんでもない。たくさんの人が受ける模試を毎月受けているし、週のまとめテストだって受けているから、緊張しないんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。しかし、それは大人の発想です。練習はあくまで練習。本番は一生に一回しか受けることができません。 その入試当日会場内でしか分からない雰囲気というものがあります。 あまり聞きたくない話ですが、難関女子校の入試会場(教室)でたまにあることだそうで、試験中にすすり泣く声が聞こえることがあるそうです。 不安と闘いながら必死で勉強してきたにもかかわらず、苦手な科目で全然解けずにパニックのあまり泣き出したり、時には体調を崩したりすることが原因であることが多いようです。 これらは模試ではまずない光景です。 これらに対処するには、間違いなく精神的な強さを手に入れる必要はあるでしょう。 事実、受験後に行う生徒たち向けのアンケートから、「緊張して力が出せなかった」と「不合格という結果」という項目にかなりの相関性が見られます。 本番とは魔物です。テストをたくさん経験してきた子たちでも緊張してしまうのです。 たった12年しか生きていない子どもにとって、精神的な強さというものはそれだけ手に入れるのが難しいのです。ですから、併願校というのは非常に重要です。 どれだけここで本番の空気に触れられるかは大人が思うより重要です。 簡単に、「○○しか行かないから○○だけしか受けない」と背水の陣で臨む人生一回きりの試験なんて、12歳の子どもにさせる合理的理由などありません。 つい、熱くなって語ってしまいましたが、こういった家庭が実は多いのです。   入試本番で失敗してそのままずるずるいく子とそこから復帰する子 本番は何があるかわかりません。 一つ実際にあった例をお話しましょう。 奇しくも、愛知県の東海中学とそして奈良の西大和学園で同様のケースがありました。 今回は西大和学園でのケースについてお話しましょう。 A君とB君という受験生がいました。 模試の偏差値でいくと、A君もB君も80%くらいで合格できる成績でした。二人とも国語が得意で、算数は不得意といったタイプです。偏差値もほぼ同等。いわゆるライバル同士です。 これまで大きな失敗もなく迎えた入試当日。 彼らの運命を分ける出来事があります。 なんと1限目の得意科目である国語で、二人とも思ったより全然解くことができず、精神的にとてもダメージを負ってしまったのです。 B君は一番取れるはずの国語であまり解けなかったことでものすごく焦り、焦燥感をつのらせたまま次の算数に立ち向かいます。 やはり算数は解けません。 当然です。 苦手な上に、精神的に動揺しておりまともに思考などできなかったのです。 元々算数が苦手で、国語・理科・社会の3教科で算数の凹みをカバーしようという作戦でしたから、国語ができなかったことでそれが裏目に出てしまいました。 さらに追い討ちをかけるように、国語以上に苦手な算数ができなかったB君は精神的にボロボロです。 そのまま理科・社会も本来の力を発揮できずにずるずるとミスを連発していきます。 本来彼が持つ高い思考力は見る影もありません。 対するA君も同様に1限目の国語で大失敗してしまいます。 焦りに焦ったA君は、国語が終わった後の15分の放課時間にトイレに駆け込みます。 そこで頭を抱えます。 「どうする?どうする?このままだとやばい…!」自問自答を続けます。 答えは出ません。 そこで、「あーーーーーーーっ!もういい!国語はもういい!忘れろ!」とトイレの個室で叫びます。渾身の声で。周りの子はびっくりしたでしょうね…。 その後席に戻ったA君は、自分でも驚くほど冷静さを取り戻しました。 次の算数では、あまり解けなかったものの、過去問で練習していたときよりもできたそうです。 国語の失敗を振り切るように、理科社会も猛然と解きます。 二人の結果は、どうなったでしょうか。 偏差値はほとんど差がなく、当日も同じアクシデントに見舞われた二人。 A君は見事合格し、B君は不合格でした。 二人の運命を分けたその差は、間違いなく「気持ちの切り替え」です。 切り替えられずにずるずるといってしまったB君と、切り替えがうまくできたA君のそのわずかな差が、大きな結果の差につながったのです。 B君は、涙にくれていました。 そのときに私が彼にかけた言葉が今でも彼を支えているそうです。 まあ…勝てる勝負で負けてしまった子に私がよく言う科白ですが。 「頑張ったものがその人に積み重なって、どこかで生きてくる。君の場合はそれは今ではなかっただけ。腐らずに努力を続ける人間でいられれば、やっていて本当に良かったと心の底から思えるときが必ず来るよ。そういう意味で、人生は平等です。」 成功して終わり、失敗して終わりではないのです。 中学受験を経験して一回り強くなった二人は、その後仲良く同じ大学の医学部医学科を卒業し、2025年現在、愛知県で立派に研修医をしています。 受験はゴールではありません。 人生は平等です。頑張ったらどこかでそれが生きてきます。

内申点の取れるレポートの書き方【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

理科の実験レポートの書き方が分からない!という人に 今回、内申点をどのようにして取るのか、のレポート編第2弾となります。 まずは、おさらいしましょう。 内申点は3項目ありました。 ①知識・技能 ②思考・判断・表現 ③主体的に学習に取り組む態度 です。 ①の知識・技能は主に定期テスト・小テストなどの点数になります。(テストにも項目があり、②に該当する問題もあり、主に応用問題になります) ②思考・判断・表現は、「論理的に分かりやすく根拠をもって人に伝えられるか」が採点基準となります。 ③の主体的に学習に取り組む態度は、「新たな疑問を持ち、率先して調べて結論を導き出しているか」が採点基準です。 ※第一弾はこちらからどうぞ 内申点の上げ方【愛知県日進市香具山の国語専門個別指導塾】 – 国語・化学専門 個別指導 修英塾 日進校   オリジナルのレポート作りにこだわる 「運動」単元の理科実験レポートを例にしましょう。 斜面の角度を変えて台車を滑らせる際の速度変化を調べる実験のレポート考察です。 例えば、以下の評価Bの考察内容をご覧ください。 【評価B】 斜面の傾きが大きくなるにつれて、斜面に平行な下向きの力が強くなり、速さの変化量が大きくなった。 地面との摩擦や空気抵抗との関係はどうなるのかが気になった。 至極まっとうな考察で、とくに変なところは見当たりません。 では、評価Aを取るものはどうでしょうか。 【評価A】 斜面の傾きが大きくなるにつれて、斜面に平行な下向きの力が強くなる。これは、ばねばかりで確認できた。また、斜面の傾きが大きいと速さの変化量も大きくなることが分かった。 地面との摩擦や空気抵抗との関係はどうなるのかが気になったので、調べてみたが、空気抵抗はかなり小さくあまり考える必要がないことが分かった。地面との摩擦については、摩擦係数や台車の重さが関係すること分かったが、かなり難解なため今後勉強していきたいと思う。 さて、評価BとAの違いが分かりますか。 いくつかポイントにしていきましょう。 ①まず、書く量が違いますね(笑) 社会に出ると逆のことを言われることは多いのですが、中学生のレポートはしばしば量で熱意を測られることが多いのです。 本質をついた内容であれば簡潔であってもそれでよし、というよりむしろそれがよいとされますが、それができるのは社会に出た大人であり、そういう訓練もしておらず、語彙力もまだまだで経験もない中学生にそれを求めても、可哀そうです。 「量は質をともなう」とは私の個人的な信条ですが、そのように量を書いていくことでだんだんと無駄を削いでいく力が自分の中に生まれてきます。まずは困ったら、量を書くことをしてみたらどうでしょう。 ②明確な根拠を書く 実験の考察を書く際に根拠(エビデンス)は必要です。ここでは、「これは、ばねばかりで確認できた。」という文章です。さらにその根拠が実験による数値を伴うものであればなおベストです。これは意識するだけでできますよね。 ③図がある 単純ですが、視覚に訴えわかりやすく伝えることはとても効果的です。図や表にして表記するだけでいかにも良いレポート感が出ます(笑)これもちょっとした工夫しだいでできることですね。 ④新たな疑問を考え、調べ、抱負を書く いかに詳細で的確な内容のレポートを書いてもそれだけではよいものとは言えません。 いわゆる他人事なのです。これを自分の事として捉え、書くことでオリジナルの良いレポートとなります。 実験の中で新たに生じた疑問に対し自分で調べてみる。そこで解決することが大切なのではなく、その問題にどう向き合うか、そこが大切なのです。たとえ、調べても分からない場合は、正直にそれを書き「わからないが、調べていきたい」と書くのです。「しらじらしい」と格好つけて書かないのも、内申点を取るために必要な手段と捉え書くのもあなた次第です。   理科にかぎらない 「レポートを書くことがない」という学校も多くあります。 では、この技術はまったく役に立たないかというと、そうではありません。 究極は、オリジナルのレポートを書くこと、つまり他の人が書けないものを作ればよいのです。 といっても、挿し絵豊かな絵本テイストの凝りに凝った個性的なものを作るのはいけません。AIを使って文章を作成し、だらだらとした長文をうつす作業などはもってのほかです。 ※ちなみに、AIもたくさんの種類があり、内容よりも文章量や文法を重視するAIもあります。つまり、内容に偽りが多く入ってしまうということです。あまりにも文章が立派に見えて(実際はいささか不安定な文章だったりします)内容に目がいかないことがありますが、注意しないと虚偽内容が普通に入っています。 レポートの細かい書き方は今回に加え、以前にもブログに載せております。 まだ見ていない方、見たけど忘れた方はこちらからご確認ください。 内申点の上げ方【愛知県日進市香具山の国語専門個別指導塾】 – 国語・化学専門 個別指導 修英塾 日進校 一番は、問題や鑑賞した作品、実験結果や調べた物事を、自分事として捉え一人称の目線で書くことです。   実はグループワークでも必要 くどいかもしれませんが、 「自分事として捉えるか」 「論理的に分かりやすく根拠をもって人に伝えられるか」 「新たな疑問を持ち、率先して調べて結論を導き出しているか」 が、今回の大きなポイントでした。 実はこれ、グループワークでの採点基準にもなっています。 グループワークとは何かというと、文字通りグループになって数人単位で何らかのワークを進める、もしくはディスカッションを行うことです。 公立私立問わずこれを実践する学校は多いです。 理由は簡単です。 上記の三項目の実践具合がすぐに判断できるからです。 自分がやらなきゃ、と思って率先して意見を出し、それらをグループメンバーに分かりやすく説明し、ゴールを設定した上で皆で協力してそこに向かって分担作業もしくは話し合いをしていく様子は、その気がない生徒と比べるとその違いが明明白白です。 学校の先生からしてみると、これほど評価点に差がつけやすい学習スタイルはないのです。 レポートをきちんと作ることができれば、グループワークだってできます。 「無理」と言わずに、まずはなんでもやってみることです。

夏期講習概要です【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

夏期講習の募集を行います 7月下旬より8月末まで、当塾では夏期講習をおこないます。長い夏休みを利用して、国語を集中して学ぶのはいかかでしょうか。 当塾の授業はすべて一対一の個別指導です。 大手集団指導塾と違い、個別指導ならではの単元を絞った短期超集中型学習を行います。また、お子さん一人ひとりに対応するフリー講習もおこないます。基本時間や回数はありますが、お電話やご面談にてお子様の現状と目標を把握させていただき、授業時間の変更、回数の増減など、夏期講習の目標(テーマ)の決定などを行います。 来春に受験を控えた方々は、この時期から過去問演習を本格的に始めるとよいでしょう。志望校や併願校を見据えた問題演習も行います。 もちろん、受験生ばかりではありません。公立小中高生で中だるみしてしまっている方、私学などの内部進学生で1学期内容に不安がある方、帰国子女のお子様で国語力を高めたい方など、個別指導ならではのいろいろな需要に応えた授業をおこないます。 夏期講習期間は、午後13時より授業をおこないます。愛知県日進市香久山の当塾での対面授業、オンライン授業のどちらかをお選びいただけます。 なお、夏期講習の受講の前に、体験授業を受講することもできます。 体験授業を経て、夏期の受講をご判断されるのがおすすめです。 通常、苦手を得意にすることはかなり難しいといわれています。 しかし、短期間に思い切って的を絞り集中して効率の良い学習をすることで大幅に学力が伸びることはあります。かく言う私ももともとは国語が大の苦手でした。いえ、大どころではありません。特大です。 ところが、読み方、考え方、解き方のコツをつかむと自主学習に非常に効果が出てきたものです。ちょっとしたきっかけです。 この夏で、皆さんにも勉強の仕方を始めとして学習のコツをつかんで欲しいと思います。

満席御礼【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

満席につき生徒募集を一旦停止いたします おかげ様で、今年度生徒募集において対面授業が満席となりました。ありがとうございます。 現在、お問い合わせ中の方を除き、対面授業における募集を一旦停止し、通塾生の指導に全力を傾けたいと思います。 ここから夏期講習もございます。状況が変わり次第、生徒募集を再開いたします。 尚、zoom指導については土曜日枠にて引き続き若干名募集いたします。

2025年度生徒募集あと数名です【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

2025年度生徒募集 5月に入り、だんだんと日が長くなってきました。 さて、2025年度の生徒募集についてです。 大変有難いことに、たくさんのお問合せをいただき、おかげ様で現在今年度生徒募集をあと数名(2~3名)とさせていただきたいと思います。 本当は、お越しいただいたすべての方に、入塾いただき、読解力をつけてほしいと思っていましたが、なかなかそういう訳にもいきません。 中には、日程が合わずに通塾をお断りする大変心苦しいこともありましたので、入塾をご検討の上お問合せをいただく際は、恐れ入りますが空いている時間枠のご確認をお願いいたします。

小学校中低学年でやるべき国語の勉強ランキング②【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

小学校中低学年でやるべき国語の勉強ランキング上位は??? さて、前回のランキングはいかがでしたか? 一見国語と関係ない内容でも、言葉で考えて実行することで、国語の力に確実になっていきます。 余談ですが、今の子ども達は、かつてないほど速く、大きく変化し続ける時代を生きていくことになります。そしてそれは、大人が知らない世界でもあります。もしかしたら、これまで常識だった価値観が大きく変わることだってあるかもしれません。 しかし、変わらず必要なものもあります。それが「論理の力」です。人々に発信することの重要性がこれまでの人類史上最も高いこの時代に、「言葉を武器にする」ことのメリットは計り知れません。 別ブログで読解力について国立情報学研究所社会共有知研究センター長・教授である新井紀子先生著の「AI VS 教科書が読めない子どもたち」の内容を紹介しています。ここで、読解力や論理力を身につける意味についても触れています。ぜひそちらもご覧ください。 ※読解力を因数分解する   第2位は「タイムマネジメント」   さて、それでは第2位についてお伝えしていきましょう。 子どもの頃って、なんだか時間が無限にあるように思いませんでしたか? 少なくとも私はそうでした。 よく「子どもの体感時間軸って大人の3倍以上」のようなことを言われますが、私の場合は3倍どころではなかったと思います。 つまり、よほど何かしらの訓練を受けている子どもでないと、限られた時間の中で優先順位を決め、間違えないように急いで作業するような追い詰められた状況などない訳です。 ですから、小学生は基本的にのんびり、マイペースです。言うなれば無限の時の中で生きているわけですから、急ぐ必要はありません。急ぐときといえば、遊びに行く際友達を待たせているときくらいでしょうか。 そんな子どもを見ていて、親は我が子の将来を心配するというのが一般的な家庭でしょう。 兎にも角にも、子どもにはタイムマネジメントをできるようにしてほしいと願わない親はいないのではないでしょうか。 タイムマネジメントは非常に重要です。 先ほど述べたように、時間感覚だけではなく物事の優先順位を判断する力や段取り力も鍛えられます。 早く身につければそれだけできることもたくさん増え、成長が早まります。 まずは、身の回りに時計が多くある状況を作り出し、常に時間を気にさせるよう仕向けていく必要があります。さらに腕時計を持たせることが重要です。小学校は腕時計が禁止されているところがほとんどだと思いますので、遊びに行くときや外出するときに時計をさせましょう。細かいことですが、ここで重要なのが、「子どもが気に入るデザイン」です。子どもは飽きっぽいので、喜んで長く身につけられるものが良いです。 もちろん、これは一番身近にいる保護者の方がしなくてはなりません。 ちょっと大変なのですが、正しく手をかけた分だけ子どもの能力は上がります。 「何から始める?」「何時までにする?」「何分で終わる?」という質問を絶えずしていき、時間の意識を強く植え付けましょう。そして、計画に対して結果がどのようなものになったかを「言葉」で検証をすることがもっとも重要なことになります。 例えば、「算数の宿題のうち〇〇ページまでを18時から始めて30分で終わらせる」という計画を立ててやったはいいものの、いざやると50分かかってしまった場合、 「20分オーバーは何が原因だろうか?」 「どうすれば30分でできたか?」 と考えます。すると、 「テレビをつけてリビングで勉強していたので、18時頃だと面白い番組があってそっちに気を取られた。だから、次はテレビをつけずにやろう」とか、 「丸付けをしてやり直しをする時間で20分かかったから、次は丸付けの時間も考えて時間計画を立てよう」などと考えることで、感覚的にではなく言葉で原因や対策を明確にし、思考内容を明瞭にすることでタイムマネジメント力と一緒に論理的思考力が鍛えられる、という訳です。 そうやってタイムマネジメント意識を付けさせましょう。   第1位は「挑戦させること」 そして、栄えある第1位は、「挑戦させること」です。 失敗を恐れて挑戦をしないのは、挫折はないかもしれませんが、大きな実りを得ることもありません。 成功をすれば大きな実りを得ることができます。 しかし、実は失敗することも大きな実りを得ることに他ならないのです。 成功に近づくための薄暗く先が見えない道筋が、失敗によって明るく照らされることを知れば、失敗はそれほど怖いものではない、ということに気付けるのではないでしょうか。 また、実はこの失敗をすることでしか得ることができない大きな力があります。 ビジネスシーンでもとても必要な力として注目されている力です。 それは「レジリエンス」というものです。 レジリエンスとは、困難やストレス、挫折に直面しても回復して、しなやかに乗り越えていく力のことです。中学受験、高校受験、大学受験にも大いに必要とされる力であり、成功ばかりでは手に入らないものです。子どもは、失敗して強くなっていきます。もちろん、フォローする周りの大人は大変かもしれませんが、どんどん挑戦させ、「失敗は怖くない」「何もしないことの方が怖い」ということを教えてあげましょう。 そしてそのとき必要なのが、やはり「言葉」です。 言葉を使って検証し、言葉を使って成功に向けて次の課題を考えるということが、受験に生きる国語力だけでなく、将来の生きる力として必ず子ども達の血肉になるのです。

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